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第3話

「壮太朗・・・凄いね」 そこそこしっかりとした布地を、目一杯押し上げている俺の股間に尚は顔を近付けた。 「近いって!」 当たりそうなんだよ。 尚は両手を口に当てて大きな目で俺の股間を凝視する。 「そんなに見んなよ。恥ずかしいだろ」 「だってさぁ~凄いよこれ。何でもうこんなになってんの?」 更に顔を近付けると、尚は『布地を押し上げている物』をツンツンと突いた。 「ばっ、バカっ何やってんだよ!止めろって」 そんな刺激を与えたら余計に硬くなるっつうの!! 尚のツンツン攻撃から逃れる為に股間を手で隠そうとすると、尚がその手を払い除けた。 えっ?可愛い顔して意外と力強い!? 驚いて尚の顔を見た。 「あのね、俺総合格闘技やってたの。今は休んでるけどこう見えて意外と強いんだよ」 「ウフッ」と何時もの様にふにゃんと笑うと、尚は俺のズボンの前を寛げた。 「うわぁーっ!すごぉーいっ」 下着の中から勢いよく飛び出した俺の欲望に、尚は歓声を上げると胸の前で「パチパチ」と小さく手を叩いた。 どう言うつもりか、また俺の聳り立つ欲望に顔を近付けてるし。 一体何を考えているんだ?・・・って言うか何も考えていないのかっ!? もしかして、気が狂いそうなほどの欲望に支配されているのは俺だけ? 頭の中で一人思いを巡らせていると、温かい何かが俺の欲望を包み込んだ。

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