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第4話
あーーーーーーーっ!!
講義室の一番後ろの席で俺は一人頭を抱えた。心の中で叫びながら。
昨夜バイト代が入った俺は、月に一度の楽しみである風俗店に行った。
そこまでは良かったんだよ。俺の想い人である百田尚にそっくりなボーイ、「渚君」を店のパネルで見つけ指名した。
うん、それも良かった、そこまでは良かった!!
だけどそこからが問題なんだよ。
尚に似ていると思った「渚君」が、まさか尚本人だったなんて。
「でも・・・それもまだいいんだよ・・・」
あんまり良くはないけど。尚が風俗のボーイなんて・・・。
まあ通ってる俺が言えた事じゃないんだけどさ。
で、問題はここからだ。
尚がバスローブ姿で俺の隣に居るってだけで、今まで見た事も無いくらい自分でも驚く程に硬く大きくなっていた。
その尚のバスローブ姿だけで弾けそうになっていた俺に、プルンプルンの唇が近付いて来たと思ったら、あっという間に俺を飲み込んで行った。
が、問題はその後!
俺とした事が尚に咥えられただけで、何もされてないのに発射しちゃうなんて、ありえねぇーーーーーーっ!!
もう会わせる顔がないよぉっ。とんだ早漏野郎だって思われてるよぉっ。
「おい、お前何頭抱えて一人でブツブツ言ってんだよ。きっしょっ!」
「ゴンッ」と鈍い音と一緒に頭に衝撃を受ける。
多分奴が何時も背負っているリュックで俺の頭を殴ったんだろう。
この衝撃は珍しく教科書が入っている証拠だ。
「いってぇーなぁ・・・何すんだよ」
頭を擦りながら顔を上げると、片方の口端をあげ、同じ工学部でサークルも一緒の菅野大輝が鼻で笑った。
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