31 / 33
第31話 天岩戸隠れ。
「……ねえ…何してるの?」
月城くんは真顔でそう言うと、
俺と緋美を交互に悲しそうな目で見つめて、
自分の部屋へと去ってしまった。
光「待って!静夢!」
そりゃ…こうなるよな…
月城くんは体質のこと知りたくて必死に古文書を解読してたのに、急に2人で抜けて何イチャイチャしてるの?!って思うよな……
光「緋美ーー!何してくれてんだよ!」
緋「最悪っすね……」
光「謝りに行こう!誤解を解かないと!!」
緋「でも、血を不味くさくせようと思って襲ってたなんて知られたらもっと嫌われますよね…。」
光「も〜!勝手に嫌われろ〜!部屋行くよ!!」
───コンコン…
光「……静夢。」
光「…真剣に古文書解読してたのに、ふざけたことしてて…本当にごめん…。」
緋「しーちゃん、ごめんなさい……。ちょっと、先輩と揉めちゃって?懲らしめようとしたっていうか?」
光「あんな懲らしめかたあるかよ…」
緋「そうっすね…これ違いますね……」
光「とにかく本当にごめん。てか緋美が悪いんだって!」
光「その…キスの相手が俺だってバレて…お兄ちゃんを取られたみたいで、嫌だったっぽくて…」
緋「そーそー!俺まだ子どもだから!悔しかったんだよぉ〜」
光「静夢〜聞いてる?解読再開しよう?もう出てったりしないから〜」
「………。」
光「…ダメだ。出てきてくれない…。」
光「……なんか、天岩戸みたいだな……。」
緋「ああ〜日本神話のやつっすね。」
光「弟が乱暴者だから天照大神はお隠れになったんだよ!この須佐之男!」
緋「しーちゃんが太陽神っすか。どっちかと言えば月っすけどね。」
光「確か、宴会したら、気になって出てくるんだよな。」
緋「ルーマニアがルーツの人に、日本神話の原理がききますかね?」
緋「俺の剣を捧げるとか?」
光「草薙剣って言ってよ…。お前が言うと下ネタにしか聞こえない…。」
緋「とりあえず宴会っぽくしてみますか。」
──────
光「美味しそうな血ね〜」
緋「あなたも〜美味しそう〜」
光「いやあなたこそ〜ピュアピュアで甘そうな血〜」
緋「いや〜あなたも無茶苦茶童貞臭してステキ〜」
光「可愛い男の子に飲まれたいわね〜」
緋「あたしもあたしも〜」
光「………食材側の宴会ってやっぱ、おかしくない…?」
緋「でも相手はしーちゃんっすよ。普通の宴会じゃダメっすよ。食事に興味ないじゃないですか。」
緋「大好物で興味引かないと…」
緋「あたしは色白で華奢で可愛くて優しい男の子に飲まれたいわ〜!」
キィ………
出てきた!!!!
ともだちにシェアしよう!

