48 / 56

第48話 付き合って初めての。

緋「引き分けなんで!血を飲ませるだけにしてくださいよ!!」 ギャーギャー煩い緋美に『はいはい!』と返事をして、俺たちは静夢の部屋へ向かった。 扉を閉めるなり、静夢は俺の背中に甘えるように身を寄せ、そのまま腰に腕を回してきた。 ええー!こんな甘え方初めてじゃない?! どうしたらいいのか本当にわからない!! 月「こーくん…。」 月「…大好き…♡」 でぃえええええええええ!!! 可愛い!死にそう!!! 光「し、静夢…!」 光「ううっ…俺も…」 俺はくるりと振り返り、 そのまま静夢を腕の中に抱き込んだ。 光「…お風呂で見せたあれ…ごめんね、嫌じゃなかった?」 月「ビックリしたけど、嬉しかった。ああすればこーくんと繋がれるって知れて。それで、こーくんと同じものが食べられるようになるなんて…」 月「楽しみでしかないよ!」 月「ねえ、血を飲んだら、繋がってみたい。」 ちょっ…と待ってええええええ!!! なんでそんなにハードル低いの?! 光「静夢!!そんな簡単には…」 月「ダメなの?」 光「ダ、ダメとかじゃなくて」 光「色々と、準備も必要だし…。」 光「それに、静夢の、硬くなったことないんでしょ?」 月「うん、ない。」 月「でも、こーくんの、すぐなってたよね?僕のもああすれば、なるんじゃないの?」 月「こーくんに手伝ってもらえば…。」 光「手伝うって…!静夢のを、触ることになるんだよ!?」 月「うん、いいよ。」 光「えっ!」 光「……!」 光「あっ!」 月「どうしたの??」 光「想像だけで失神しかけた…!」 月「ええ?!」 光「静夢、早くピクニックしたい気持ちはわかるけど、その前に俺が死んだら意味ないから…。」 月「えっ、それはヤダ!」 光「とりあえず、先にお腹を満たそう。今俺、血圧めちゃくちゃ高そうだから、ゆっくり飲んでね。」 月「こーくん♡ありがとう!」 俺がベッドの端に腰掛けると、静夢はぴょんと俺の膝に飛び乗ってきた。 相変わらず、羽根のような軽さだ。 付き合う前と違うのは、距離の近さ。 静夢は抱きつくように体を密着させて、熱を帯びた瞳で俺を見上げていた。 これだけでも血が一点集中しそう…… 静夢の手は、いつだって冷たい。 風呂上がりでも、その冷たさだけは変わらない。 ひんやりとした掌に頬を包まれるたび、胸の奥がそわそわと、落ち着かなくなる。 期待しているのか、不安なのか、自分でもよくわからない。 静夢の温かい舌が首筋をゆっくり這うと、 胸の高鳴りは、もう抑えられなくなる。 もっと混じり合いたいと思ってしまう。 血も、熱も、何もかも。 静夢になら、俺の全部を飲み干されてもいい…! 月「こーくん、いただきます…。」 カプ…… 「ジュルッ……ハァッ。……ジュルッ。  んっ……ハァッ……!ジュッ…!  おいし……ジュッ……!  フゥッ…ジュルッ…!ジュルッ…!」 あー…夢中になってて可愛い…… でも段々気が遠くなって…… 光「…静夢!ストップ!!」 光「死ぬ死ぬ!」 月「ごめんごめん、あはっ!」 月「…あっ、こーくん!」 光「どした?」 月「……あたってる。」 光「え!」 月「硬いの………。」 光「えっ、あっ…!」 しまった!今日、距離が近かったから!! 光「うわっ!ごめん!!」 月「どうして謝るの?」 光「怖がらせちゃったかと思って…」 月「怖くないよ、格好良い」 月「触らなくても硬くできるの?手品みたい!ふふっ!」 光「静夢のは…なってないよね?」 月「食事中に硬くなる人はいないんじゃない??」 光「そっか。俺は食事側のくせに、静夢の声で、なっちゃったけど…。」 光「こうしたら静夢も、なるかな…。」 俺はきょとんと目を丸くしていた静夢に、 ゆっくりと唇を重ねた。

ともだちにシェアしよう!