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第2話
「あっ、こら。またこんなところに靴下脱ぎっぱなし」
床に落ちたままの、丸まった靴下を拾い上げる。ソファで横になってスマホゲームをしていた貴弘が、顔だけ動かしてこちらを見た。
「ごめん……いや、違うよ。後でちゃんと洗濯カゴに入れるつもりだったんだって」
「そんなこと言って、いっつもそのまま忘れてる癖に」
「怒んないでよ。タケルせんせー、機嫌直して」
靴下を伸ばして広げる俺の背中から、不意に腕が伸びてくる。その腕が俺の腰を捕まえて、緩く引き寄せられた。逞しい胸板に後ろから抱き締められて、肩越しに後ろを振り向く。
視線がぶつかった貴弘は、その目を愛おしげに細めて、優しい表情で俺を見た。俺を甘やかすようなその表情に、ドキリとする。
「いや、騙されないから。そんな、先生とか呼んで俺の機嫌取っても無駄だから」
「なんで先生がご機嫌取りになるの。呼ばれ慣れてるでしょ」
「呼ばれないんだよ。全然呼ばれない。みんな揃いも揃って神部ちゃんて、俺のこと全然先生扱いしてくれない」
幼く見えるこの童顔が悪いのか、勤めている中高一貫校の桜ヶ峰学園中学校から高等学校へ異動してからというもの、生徒たちに浸透した「神部ちゃん」呼びは全く改善される気配がない。何度注意しても笑われるばかりで直してもらえないし、何故か俺の方が上から「もう少し教師と生徒の立場を線引きしてほしい、友だちのような距離感では困る」と苦言を呈される始末だ。
悔しさに泣き真似をすると、貴弘はよしよしと俺の頭を撫でて甘やかしてくれる。
「泣かないでタケルせんせー、俺がいっぱい呼んであげるから」
「それはやめて。なんか悪いことしてる気になる」
「悪いことって? こういうこと?」
「ん……っ」
肩越しにキスをされて、突然の行為に思わず身を捩る。抱き締められた腕を振り解こうとしたが、俺と違って鍛えている貴弘の腕はびくともしない。
結局、腕の中で体の向きを変えただけになってしまった。向かい合う格好になった俺の口をもっと深く貪って、貴弘は口の端を持ち上げる。
「タケルせんせー、勃ってる」
「!」
合わせた腰を押し付けるようにして、硬くなった部分をゴリッと擦り合わされた。敏感な部分に堪らない刺激が走る。貴弘はクスクス笑いながら俺の耳元へ囁いた。
「キスだけでこんなにして、タケルせんせーのエッチ」
「もう、揶揄うなって……!」
「揶揄ってないよ、こっち見て」
大きな手が俺の頬を包んで、無理矢理向かい合わされた。貴弘の整った顔立ちがじっと俺を至近距離で見つめている。
付き合い始めて一年、一緒に暮らすようになって三ヶ月ほどだというのに、未だにこの恋人に見つめられるだけで、恥ずかしくて顔の温度が上がってしまう。
「照れてる。タケルせんせー、可愛い」
「っ、やめろって、それ……!」
「どっち? せんせー? 可愛い?」
「どっちも!」
少し口調を強めてみても、全く懲りる気配はない。貴弘はこちらの顔の温度をますます上げるような、熱のこもった視線で俺を見て、言った。
「……タケル、可愛い」
——スマホのアラーム音で目が覚める。手探りで在処を探り当てて、アラーム音を消した。
重い体を持ち上げて起こす。腰に鈍い痛みが走った。
「痛っ、たた……」
昨日、無理な体勢で揺さぶられたせいだ。痛む場所を摩って、隣を見た。誰かが寝ていた形跡のある場所に、今は誰もいない。
「………」
いつの間にいなくなったのだろう。全然気づかなかった。すっかり冷えたシーツを手でなぞって、そこから視線を引き剥がす。
次に帰ってくるのはいつだろうか。……果たして、帰ってくるだろうか。いっそ帰ってこないと分かっていれば、期待をしないで済むというのに、あとどれだけ、こんな虚しい朝を過ごさなければいけないのだろう。
寝室を出てリビングへ向かう。欠伸を噛み殺して、ダイニングと一緒になっているリビングの扉を開けた。
「おはよ」
「……!」
トーストが焼ける匂いと、バターの匂い。美味しそうな朝食の匂いと一緒に、そこには貴弘が立っていた。
まさかいるとは思わなかった人物に、呆然として立ち尽くす。信じられないものを見たような俺の反応に、貴弘は仕方なさそうに笑った。
「なに、まだ寝ぼけてる?」
「……いや……おはよう」
「朝ごはん作ったから、座ってて」
貴弘に促されて、ダイニングテーブルの椅子に座る。やがて貴弘が鼻歌まじりに朝食を運んできた。理由は分からないが、機嫌が良さそうだ。
トースト、ウインナー、目玉焼き。千切りキャベツとトマト。並んだ朝食は二人分ある。本当に、珍しい。まだ目の前の光景が信じられない俺は、しばらく固まってしまった。
「いただきます」
二人で囲む食卓は、まるで、一緒に暮らし始めてすぐの、幸せだったあの頃のようだった。
二十四時間営業のジムで働く貴弘とは、元々、生活時間が全く合わない。それでも初めの頃は、俺に合わせて貴弘が起きて、こうして一緒に朝食を食べてくれたりしたものだ。
「タケル、食べないの」
「あ……っ、いや、いただきます」
不思議そうに尋ねられて、ウインナーをフォークに刺す。一口かじって咀嚼した。
「美味しい……ありがとう」
焦げ目がついたウインナーの、肉汁が染み出す旨みに、幸せな思い出が蘇る気がして、じわりと涙が滲みそうになった。慌てて俯き、緩くなった涙腺を締め直す。
「なかなか帰って来れなくて、寂しい思いさせてるから。これで許して」
だが、続けて貴弘が言った言葉に、心が冷え込むのを感じた。どうやらこの朝食を代償に、俺は許さねばならないらしい。
いつ帰ってくるか分からない、恋人の動向も。今も片手に持ったスマホに表示されているはずの、彼が執心している浮気相手からのメッセージも。
職員室のデスクでパソコンを開いた。今日の二限は空きコマだ。この時間に、次の定期考査用のテスト用紙を作成する。
高校二年生、文学国語。テスト範囲は、自分の才能の限界と向き合うことを恐れ、努力や他者との交流を避けてきた男が、ある夜、虎に姿を変え、次第に人間の心まで失っていく、有名な短編小説についてだ。
年間指導計画やシラバス、単元テスト、昨年担当した教員が作成した問題なんかを確認しながら作業していく。作中の主人公の、才能への自負と、それが否定されることへの恐れから、人との関わりや努力を避け続けた行き詰まりが、自らに重なった。
三十代には見えないとか、高校生に混じっても分からないとか、そんな言葉をお世辞だと笑い飛ばしておきながら、どこかでそんな自分に自信があったのだろうと、今なら思う。可愛い可愛いと甘やかす恋人の心を、繋ぎ止めるだけのものが自分にあると、愚かにも、俺はずっとそう思っていたのだ。
プライドばかり育って、自分自身の真の価値と向き合うことができなくなってしまった。その可愛さは無限ではなく、限りある資源を消費しているだけだったというのに。
貴弘の浮気を疑い始めたのは、二年ほど前だ。疑うきっかけとなったのは、貴弘が見ているスマホの画面に表示された通知のアイコンだった。
ソファに寄り添い座ってテレビを見ている時、何の気無しに貴弘が片手に持っていたスマホの画面が目に入った。表示された通知のアイコンが、有名なマッチングアプリのアイコンによく似ていて、ついまじまじと見てしまった。
同性愛者のパートナーを探すためのマッチングアプリだ。既にパートナーのいる自分たちには、必要ないはずのもの。
俺の視線に気づいた貴弘がスマホを伏せて置き、「どうかした?」と俺に尋ねてきた。
「いや……」
今見たものは何だと、問い詰めようと思った。だがそんなわけはない、きっと俺の見間違いだと、確認する前から認めたくない自分の保身が働き、出遅れてしまった。
「タケル」
そうこうしているうちに、貴弘は俺の唇を塞いで、そのまま俺をソファに押し倒した。行為に溺れるうちに、問い詰めるきっかけを失ってしまう。
気になり始めると、貴弘の疑わしい行動が目につくようになった。
スマホの通知は、あれ以来オフにしたようで見かけなくなったものの、頻繁にスマホを確認しては熱心に何かしているようだし、俺にスマホの画面を見られそうになると、さり気なく隠すような行動を取る。着信があるとその場では取らずに、しばらくしてコンビニに行ってくるなどと適当な理由をつけて、外出をしようとする。
思うところがありながらも、直接聞くことができないでいると、やがて貴弘は外泊を繰り返すようになった。最初のうちはそれでも、怪しまれないような頻度で、理由も筋立てていたように思う。だが俺が何も言わないのをいいことに、最近では、仕事だなんだと適当な理由で、帰ってくることのほうが少なくなった。
さすがに目に余る行いに、半年ほど前、俺はとうとう耐えかねて、仕事に行くふりをして有給を取り貴弘を尾行した。ジムの前で隠れて貴弘の仕事終わりを待つ。ジムから出てきた貴弘の後をつけると、彼が向かった先は職場にほど近いアパートの一室だった。
貴弘がインターホンを押した扉から出てきて、親密な様子で貴弘を迎えたその人物を目にし、俺は最も残酷な光景を見た。
彼が訪れた部屋の住人は、まるで十年前の俺そのもの。若く、可愛らしい見た目で甘えるように寄り添う、俺が失った全てを持つ青年だったのだ。
知らない男の部屋にいたはずの貴弘は勿論、その日も「仕事が長引いて帰れなかった」というような言い訳をしていたように思う。
だけどもう、俺の耳には何も届かなかった。あの男は誰なのか、貴弘にとっての何なのか、そんなことを問い詰めたいのに、言葉にできない。
貴弘の口からはっきりと、自分が失ってしまったものを突きつけられるのが恐ろしかった。
ここまできて、やっと俺は、貴弘の口からもう随分と、俺を「可愛い」と言う、その言葉を聞いていないことに気づいた。
愛してるよりもよっぽど愛情のこもった、愛おしさからこぼれ落ちたような、その言葉を。
チャイムが鳴り、二限が終わった。次の授業はどのクラスだったか。時間割表で確認して、授業の用意をまとめ席を立つ。
目的の教室へ移動する途中、廊下側の窓越しに、机の上へ鏡を立ててアイラインを引く女子生徒の姿が目に入った。
「こら、堂々と化粧するな」
「げ、神部ちゃん」
「神部せんせい、な」
「見逃してよ神部ちゃん、今日レナ、デートなんだって」
取り囲んでいた友人たちから、口々に援護射撃が飛んでくる。
「でもなぁ、こういうの見逃すと、俺が生活指導の先生から怒られちゃうから」
「あ、じゃあ神部ちゃんもする?」
「いいじゃん。超似合いそう」
「話聞いてくれる?」
全く会話が噛み合わないが、女子生徒相手だとよくあることだ。どうやら彼女たちの中には俺の言葉と彼女の返答の間に、何かしらの因果関係があるようなのだが、頭の回転が早いのか、それとも単に突拍子もないのか、俺には理解できない。女子高生の行間は難しい。
「神部ちゃんはメイクしないの。今は男もメイクの時代だよ」
「しないよ。こんなおじさんに、似合わないだろ」
「やる前から諦めちゃダメだよ、やってみなきゃ分かんないよ」
何故か励まされてしまう。どうやら話を逸らして誤魔化す作戦のようだと思いながら、しかし俺は溜息をついて、それ以上追求しないでおいた。
彼女たちの言う通りだ。俺は、最初から諦めている。今の自分が失った、かつては持っていたはずの『可愛さ』を再び得るための努力を。
——或いは、そんなことは建前で、努力しても二度と手に入らないのだという、現実に向き合いたくないだけかもしれない。
自分たちが今持つ可愛さを、精一杯磨こうとする彼女たちが眩しかった。目を細めて、廊下の窓から離れる。
「まあ、他の先生に見つからないように……」
「見つからないように、何ですか」
「!」
冷たい声が背中から聞こえた。恐ろしい気配を感じる。怖くて振り向けない。
「げっ、久世セン」
「隠せ隠せ!」
それまで余裕そうにしていた生徒たちもバタバタと慌て出した。この違いである。やはり自分は舐められているようだと分かって落ち込んでしまう。
「今使っていた化粧品を出してください。そっちの君も」
「はぁい」
「久世先生、これいつ返してくれる?」
「僕は知りません。放課後、生活指導の先生と相談してください」
久世はバッサリと生徒の話を切り捨て淡々と処理を進めた。さすがである。俺に足りないのはこの思い切りだろう。もし俺なら、おそらくここでどうしても必要だのなんだの言いくるめられて、返してしまいそうだし。
「もー! 神部ちゃんが話しかけるから、見つかったじゃん」
「俺のせい⁉」
人が反省している最中に、ひどい言いがかりをつけられそうになり、慌てて抗議する。振り向いたせいで久世と目が合ってしまった。あの眼鏡の奥の鋭い瞳が、また、じろりと俺を睨みつけてくる。
「す、すみません……」
何か言われる前に先手を打って謝っておいた。久世は大きな溜息をつく。
「謝るくらいなら、最初からきちんと指導してください」
「はい……」
女子生徒たちはアハハと笑いながら「神部ちゃん、怒られてる」と面白がっていた。誰のせいだ、誰の。
化粧品を没収して廊下を歩く。何となく、同じ方向の久世と並んだ。さっき生徒の校則違反を見逃そうとしたところを見つかったばかりなだけに、気まずい。
横を盗み見るとやはり、久世は険しい顔をしていた。まだ怒っているようだ。下手に触らず、早く教室移動を済ませてしまおう。
「昨日、貸したネクタイですけど」
「ハイ!」
だが運の悪いことに、久世の方から俺に話しかけてきた。思わず元気よく返事をした後で、久世の言葉をよく反芻する。昨日貸したネクタイ……あっ!
「そうだ! 借りてましたね、ネクタイ! すみません、返し忘れてました」
今更になって思い出し、青ざめる。どこにやったっけ……最後に見た記憶を辿っていると、夕食の途中で、貴弘が俺のネクタイに指をかけていたことを思い出した。
あの時外されて、そのままだったかもしれない。今朝ダイニングには落ちていなかった気がするから、貴弘が片付けたのだろうか。現状所在の分からない借りものに、ますます顔が青くなる。
久世は俺の慌てる様子を見て呆れ顔だ。
「今日、持ってきてないんですか」
「えーと、はい……多分家にあります」
「多分?」
「いや、自分で外さなかったんで……あっ、いや!」
思わず、余計なことを口走りそうになり、慌てて言葉を切って自分の口を手で塞いだ。青かった顔が急激に熱くなる。何を言おうとしてたんだ、俺は。昨日恋人が外して、その後どこに行ったか分かりませんって? 赤裸々すぎるだろ。
久世は一瞬、驚いたように目を見開いた後、眉間に深い皺を刻んで、これでもかという険しい顔で俺を睨んできた。こ、怖い……全部俺が悪いとはいえ、どうにか許してほしい。
「す、すみません……!」
ほとんど泣き顔でそう言うと、久世は自分の眼鏡のブリッジを指で押して持ち上げるような仕草をした後、「もう返さなくていいです。そちらで処分してください」と言い、辿り着いた教室へ入ってしまった。
「あっ、久世先生……!」
完全に怒らせてしまった。どうしよう。追いかけてもう一度謝罪するべきか悩んでいるところで、三限開始のチャイムが鳴った。
俺が授業を行う教室は隣だ。遅刻するわけにもいかず、後で必ず謝り直そうと思って、俺も自分の教室に入った。
俺の姿を認めた生徒たちは、それまで席を離れて思い思いに話していたところを、のろのろと自分の席へ戻って行った。
「じゃあ、日直」
「はーい、起立……礼、着席」
ルーティンのような気だるさで挨拶をした後、みんなが一斉に席に着く。ざっと辺りを見回して、教科書が出ていない生徒を軽く注意した後で、俺も教科書を手に持った。
「今日は前回の続き、二十六ページから。前回、物語の主人公は、自分を呼ぶ声に誘われて夜の闇を走り、やがて自分が虎に姿を変えていることに気づきました。なぜこの主人公は、虎に姿を変えたのか……」
教室隅のモニターに、デジタル教科書の紙面を表示しながら、黒板に要点を書いていく。教室内では、生徒たちが何やら小声で言葉を交わし、ざわついていた。
はっきり聞こえるわけではないが、ところどころ俺の耳にも届く声から察するに、意味が分からない、というようなことを話している気がする。
自分が学生の頃、初めてこの話を知った時、俺も同じ感想を抱いて困惑したなぁと懐かしく思い返す。
今日はどんな意見が出るだろうかと、少し楽しみに思いながら生徒の方へ向き直る。
「ではもう一度、この部分の朗読からやっていきます。読んでもらうのは今日の日付から、出席番号……——」
残念ながら、その日それ以降久世と話す機会はなかった。昼休みも職員室には戻って来なかったし、業後も忙しかったのかどこか別の場所での作業があったのか、俺の居る間には職員室へ戻っては来なかった。
ネクタイのことを謝りたかったのだが、それも叶わず、重い気分を抱えたまま帰宅する。すぐにネクタイ探しに取り掛かった。ダイニングテーブル回りには、やはり落ちてはいない。洗濯かごも探してみたが、見つからなかった。
クローゼットを開けて、ネクタイを収納しているハンガーを覗いてみた。確か、深い藍色の、柄のないシンプルなネクタイだったはず……。
「あった! これだ」
自分のネクタイに混じって、昨日久世に借りたネクタイが掛かっているのを見つけた。自分で掛けた覚えはないから、やはり貴弘が拾ってしまってくれたのだろう。
当の貴弘は、今日も帰っては来ないようだ。本当に夜勤の可能性もあるが、仕事かどうかを確かめるような気力はもう、今の俺にはない。
余計に重くなった気分で、久世のネクタイを見る。久世は返さなくていい、処分していいと言っていたが、上質な手触りから察するに、おそらくお高いネクタイだ。俺が使っているような、一本数千円なんて安物ではないだろう。
しかし、几帳面な久世が、俺の口走った「自分で外していない」という言葉を拾って、誰が触れたか分からないネクタイを、気色悪く思う気持ちも理解できた。
何か、お詫びをしなければいけない。久世は悪い人ではないが、やはり苦手な相手だ。何を贈れば機嫌を直してもらえるのかと考えるだけで、気が滅入った。
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