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第24話 体の準備
やっぱり27年も未経験のままなのは良くなかった。なんか怖くて考えたこともなかったけど、なんかアプリとかナンパとかそういうのでワンナイトでもいいからもっと若くて無鉄砲だった時に経験しておけばよかった。
今更悔やんでも仕方ないけど。
それに無鉄砲だった頃なんて存在していたかどうかもわかんないけど。
でもとにかく18くらいでなんか経験しておけば、27歳の今日、こんなに頭の中がごっちゃごちゃにならなかったと思うっ。
俺は涙目になりながら何度もそう思った。
体に触れられるのは、気持ちよかった。たぶんタバトさんが段階を踏んでくれたからだと思う。
それを掴まれるのもびくうううううっ!ってなったけどすぐに慣れた。
これはファーストキスの時の超絶フライングの経験があったから、覚悟ができていた。
でも、そこに触れられたとき、俺は大パニックを起こしてしまった。
か、体の内側に触られている。
タバトさんの長い指が体のなかに入ってきて、内臓の内側を触っている。
そう思ったらもう体がびっくりしてしまって、そこにぎゅうぎゅう力がはいってタバトさんの指を締め上げてしまった。
あのね、そこが締まるとね、タバトさんの指の長さとかね、関節の太さとかがありありとわかる感じになってしまったんだ。それで、もう余計にパニックになってしまった。
「ソウ、大丈夫?痛いの?」
痛くはない。まだ気持ちいいとかは分かんないけど、痛くはない。
でも俺はぎゅうぎゅう目を閉じて、タバトさんの手に体にしがみついていたから返事はできなかった。
「ソウ、やめておこうか?入れるだけがエッチじゃないから」
タバトさんの指が引き抜かれそうになって、俺はぎゅうぎゅうしながら必死で首を振った。
「やだ、やめたくない」
したいんだ。すごくしたい。やめてほしくなんてないっ。
「ソウ……」
「あの、したいっ。したいのっ」
「そうか、どうしてほしい?」
温かい声。体からほんの少しだけ力が抜けた。
ええと、怖くはない。痛くもなさそうな気がする。でも、恥ずかしくて、どうにかなりそうなんだ。
「あの、そこを見ないでほしい」
「うん」
「あと、あと、俺の顔も見ないでほしい」
「?うん」
「あと、ぎゅうってさせてほしい」
「うん」
俺はタバトさんの体にしがみついた。さっきよりももっと体が汗ばんでいて、お腹にかたいものがくっついた。
俺はものすごく大胆に足を開いて膝を立てた。
タバトさんはしがみついた俺を片腕でささえたまま、俺が足を開くのに協力してくれて、脚の間に膝をついてくれた。
俺は脚でもタバトさんにしがみついた。
コアラみたいにぎゅうぎゅうしがみつく俺を片腕でささえたまま、タバトさんは俺のそこに指を入れてほぐしてくれた。指が奥に入ったり浅いところまで引き抜かれたりして、このあとこの動きをタバトさんのそれがするんだと思うとぞくぞくしたし、指を曲げられると内臓の壁がえぐられて、しかもなんかすごいところに触れられてしまった。
そこだけ出っ張っているのか、タバトさんが押したのか分からないんだけども、めちゃくちゃ気持ちいいところがある。
変な声が出そうで、奥歯を噛み締めているのに、耐えられなくなって、「うっ」と言ってしまって、俺はさらにぎゅうぎゅうとタバトさんにしがみついた。
俺の浅い知識では、こういうときは、あっとかあんあんみたいに言うことになっているけれども、たぶん俺このまま口を開いたら、おうとかううっとかそういう声が出ちゃうと思う。
それが変なのかどうか分からないし、タバトさんが変な声だなって思ったら嫌だから、必死で口を閉じた。
体の中の指が増やされている。ぎちぎちできついけど、軟膏はとても効き目がある気がする。すごく滑らかにタバトさんの指が入ってくるし、痛みも何もない。気持ちよくなる成分も入っているのか、そこがどんどん熱くなって気持ちよくてドロドロに溶け出しているのがわかる。
2本か3本入れられた指が中を開いたり、入り口の締めつけをなだめるように内側から撫でてくれたりして、俺の全神経はそこに集中した。
タバトさんの息が荒い。
「ああ、すごい。ソウのええと、ここがとても熱くてとろとろになってきた。ソウ、どうかな?怖くない?」
タバトさんの声が低くて掠れていて、タバトさんの欲望や我慢しているのが全部伝わって来た。
そうだよね。こんなに長い時間をかけてひたすら俺の体の準備をしてくれて、その間タバトさんのそれは固くなりっぱなしだし、お腹の間に挟まれているそれは熱くてびくびく脈打っている。
タバトさんに体の中に入ってもらいたい。体のなかに入ってもらって気持ちよくなってもらいたい。
俺は言葉にはできなかったけれども、どうしても気持ちを伝えたくて、タバトさんの背中にしがみついていた自分の腕をはがして、腰に手を回して、力を入れて引き寄せた。
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