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第42話 誘う視線*

「……すまない、ヒーラー。今日はダメだ」 「えっ……」  突然の拒絶に、既に準備が整っていた体が困惑し、目には見る見るうちに涙が溜まっていく。 「な、なんでぇ……? 僕が、はしたないから、ですか……? ごめんなさいっ、気をつけますっ……だから、子種くださいっ、お腹の中いっぱいにしてぇっ……!」  ボロボロと涙を流しながら、彼の胸に縋り付き、卑猥な言葉を口にし続ける。何かがおかしいと、かすかに残った理性では分かっているのに、どうしても動き続ける口が止められない。 「ほしい、ほしいよぉ……たすけて、アレクさまぁ……」  無意識のうちに視線に魔力を込め、目の前のオスを魅了しようと誘惑する。腹の奥が熱い。正気が全て持って行かれる。辛い。耐えられない。おかしくなる。  完全に平静を失った僕を、アレクは苦々しく見つめた後、僕の体を抱え起こし、目の前に自分の性器を露出させた。 「……口でならしていい。今日は、それで我慢してくれ」  頭の上で彼が何か言っていたが、僕の耳にはほとんど届いていなかった。待ち望んだ大きなモノが目の前にある。すっかり熱に侵された頭はそれを何にも代えがたいご馳走として認識した。 「は、はひ……いただき、まぁす……♡」  下品な息を吐きながら、彼の性器にしゃぶりつく。咥えただけで顎が疲れてしまいそうなほど大きなそれは、顔を前後させ、舌を纏わり付かせるたびに、ビクビクと敏感に震えた。 「ん、ンッ♡ んむっ、もっ……んぐっ♡」  精子が欲しい。熱いのが欲しい。早くおなかいっぱいに飲み込みたい。  いつもならそこまで切羽詰まった思考に陥ることはないはずなのに、今の僕の体は彼と行為に及んでいることではなく、もうすぐ精液をもらえるという事実で頭がいっぱいになっている。  おかしい。精を恵んでもらうためだけに、彼とセックスしたいわけじゃないのに。僕の体、一体どうなって。 「んぐ、ごっ♡ ご、ぶっ、ゴッ、かはっ♡」  喉の奥底まで全て使って、膨らんだ性器に奉仕する。僕の目は愛しい人の名を呼ぶ時のように幸せで満たされ、性器の持ち主が頭上でどんな顔をしているのか気にする余裕もない。 「くっ……出すぞ、全部飲んでくれっ……」 「グッ、ごぼっ……んっ♡ ゴッ、ごぎゅ、ごきゅ……♡」  喉を大きく鳴らしながら、一滴も逃さないように出されたものを全て飲み込む。精液の味で頭がぼーっと熱くなり、触れられてもいない自分の性器がぴくぴくと震える。 「ぷはっ、けほ……♡ もっと、もっとぉ♡ たくさん、くらしゃい♡ 気絶するまで、乱暴に使ってぇ♡」 「ぐ、うぅっ……! ヒーラー、やめろっ……!」  夜魔の衝動が声に乗り、自分を蹂躙していたオスの思考を支配する。オスは何度も自制心を取り戻そうと荒く息をしていたが、苦渋の決断を下したような顔でこちらに振り向くと、僕の頭を両手で鷲掴みにした。 「ナカに出すよりはまだっ……! 気絶するまで飲ませるから、どうかそれで正気に戻ってくれっ……!」 「ん、んんぐっ……!?♡ んごっ、ごがっ♡♡」  言い訳のようにそう言うと、オスは僕の頭を固定して、喉奥に向かって猛然と腰を打ち付け始めた。 「ごぼっ、ゴッ♡ ごっ、ガッ、ごぉっ♡」  脳を直接突かれているような乱暴な動きで、玩具のように口内を犯される。この強いオスに使用されている。きっとこれが終わったら、腹の中にたくさん出してもらえる。そうしたら、このオスの赤ちゃんが産める。うれしい、うれしいっ。 「また出すぞっ! 残さず飲み込めっ……!」 「ごほっ、がっ、がぼっ♡ んぐ、ごきゅ……げぼっ♡」  精液の香りが鼻と口に充満し、わずかに違和感を抱いていた理性が綺麗に吹き飛ぶ。意識は徐々に闇に落ちていったが、精を求める体は遠ざかる現実の中で淫蕩に彼を誘っていた。

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