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第5話
大学の同期。正しい言い方ではある。だが、真翔にとってはかつて付き合っていた恋人、という印象の方が強かった。わざわざ言うことではないけれど、心のどこかで引っかかっていた。
それにしても、優吾は昔から優秀なので一緒にいると自分の未熟さを思い知らされて惨めに感じてしまうからという真翔の身勝手な理由で一方的にフッたのに、まさか関連する仕事をしているとは思わなかった。
一方で、連絡先をきれいさっぱり消したのにまだ繋がりがあったことに嬉しくて、鼓動が少し速くなっていた。まだ真翔の中に優吾のことが好きという感情が残っていることを思い知らされる。
「これからよろしくね、真翔。じゃあまず、チームメンバーと顔合わせからやるね」
「……おう」
これはれっきとした仕事、真翔はそう自分に言い聞かせながら、優吾とともに島の中へと入っていった。
四人の男女は外での会話を耳にしていたのか、すでに皆真翔たちの方に視線を向けていた。
「今日から同じチームで一緒に働くメンバーの紹介するよ」
「赤羽真翔です。ファーストラインテックからの出向で来ました。向こうでは店舗側のシステム開発やってました。よろしくお願いします」
真翔のことを興味津々で見つめながら、皆ニコニコとした表情で拍手をしていた。特に女性二人は、早く真翔と話したい、そんな気配が感じられる。
「じゃ、左から順番に自己紹介よろしく」
優吾が促すと、優吾の席と二つ離れた、少し猫背ぎみの男性がぺこりと頭を下げた。
「古谷 です。チームでは主にバックエンドの開発してます」
その隣の男性は、背筋を正して真翔の方を見る。
「森 です。新卒一年目の新人です。今は古谷の元で勉強中です!」
反対側の席に移り、ショートカットの女性が手を合わせながらニコニコで口を開く。
「岩本 です。私はバックとフロントどっちもやってます。最近はフロントが多いですけど」
その隣のセミロングの女性は、笑みを浮かべながら一礼する。
「岡崎 です。フロントのメイン開発やってます」
「よろしくお願いします」
真翔は皆に改めて頭を軽く下げた。
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