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 紅がベッドへ入ると、クロも飛んできて一緒に横になる。孵化した日からずっと、一緒に寝ることが当たり前になっていた。  おかげで紅はぐっすり眠れて、不安や寂しさが大きくなることもなくなりつつあった。 (ん、クロ……?)  深夜、寝返りを打とうとして大きな塊にぶつかる。クロにのってはいけないと、その場で体勢を整えようとしたけれど、やけにベッドが狭い。  眠いながら背後のクロスケを振り返ると、寝る前よりひとまわり以上大きくなっていた。 「えっ!?」  すっかり目が覚めた紅は、起き上がって掛布団をめくり、クロの全体を確かめた。 「……クロじゃん」  高三のとき拾っていつのまにかいなくなった、黒い大型犬そのものの姿だった。  この間までなぜ小型犬のサイズだったのか、インプリ・ペットのように卵から生まれたのはなぜか。  あらゆる疑問が湧くけれどどうでもよかった。再び会いたかったクロがそこにいることが嬉しい。  寝息を立てているクロの方へ向いて横になり、全身で強く抱きしめた。眠りながらも気づいたクロが腕にあごをのせてくれる。  昨日までのサイズとは違う、しっかりした重みがある。大きく成長した存在に、紅は身も心も安らぎに包まれる。 「大きくなったな、おやすみ」  再び布団をかけ、狭くなったベッドから落ちないようにと思いつつ、紅は安心して目を閉じた。

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