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紅の不運には、ロリサの匂いがする。
大学やバイト先についていって、何か起きるたびにクロは感じていた。
小さなことなら自分が守ればいい。けれど、少しずつ匂いが濃くなってきて、頻度もあがってきた。熱した鉄板が紅の顔や体へ当たっては、相当なケガになっただろう。
(紅を狙ってる気がする)
命を助けてくれた恩人として紅が好きだったけれど、暮らすうちに触れたくてたまらない大切な存在になっていった。そんな紅の身に危険が及ぶとは、クロは居ても立っても居られない。
(紅にちゃんと事情を話して、もっと守らせて欲しい)
ロリサは地獄の魔女で、美しさが力の源だ。
紅の肌は白くきれいで、唇は口紅をひいたわけでもないのに赤く美しい。
『サードも美しい材料を見つけたら、ちゃんと捕まえてくるのよ』
仕えていた頃にそう言われたことを思い出す。もしかすると、魔女の化粧品にするべく紅を狙ってきているのかもしれない。
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