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6-3
「ッ、くすぐったいっ……あ!」
「紅……無理ならね、しないよ……でも」
後孔をクロの指先がつついている。思わずひくりと締めてしまった。
「もっと……紅と深くつながりたいよ」
期待していたことは、同じだった。
吐精の余韻を引きずったまま、クロの尋ねるような指先を引き込もうと後孔がわずかに開く。
「………あれ、何かここ」
何も言わず、ただ押し入ってくれればよかった。クロはきっと童貞で準備など知らないだろうから、そこがもう潤っている違和感など気づかなくてもよかったのに。
「っっ~!!」
両手で顔を隠していると、つぷりと指の先を挿入され、思わず声をあげてしまった。
入口付近でゆっくりと抜き挿しされ、敏感な体がそのたび跳ねる。
「はぁ……嬉しいよ紅……紅も同じこと考えててくれたんだね……」
クロのサイズを想定して用意はしたつもりだけれど、ちらと見えた膨張した芯は、以前を上回っている気がする。
「んんっ、クロっ……」
挿入する指の本数が次第に増えていく。自分とは違う感触と動かし方に、それだけで内側が勝手に収縮する。
クロの指だけでも十分気持ちがよかった。気遣って少しずつ進めてくれる優しさには安心するけれど、その分我慢せず好きにして欲しくもなる。
(足りない、はやく……)
自分で慰めた経験のある後孔は、指の刺激だけでは物足りなくなってくる。それにクロはまだ一度も射精していないので、我慢させてかわいそうだ。
「ここ、柔らかくなってるね……もう大丈夫?」
三本の指を根元まで挿入し、内側の悦いところを引っ掻きながら聞いてくる。びりびりと甘い痺れに翻弄されながら、紅は懸命にうなずいた。
「挿れて、クロて…」
「……わかった」
ひと息に指を抜き去られ、その刺激に思わず達しそうになってしまった。
腿裏へ片手を置かれ、芯の先端のぬめりを紅の後孔へ塗り付けてくる。早く受け入れたくて、ひくひくとうごめいてしまう。
「入るよ」
最も太い部分が収まれば、あとは楽になるらしい。聞いてはいたけれど、クロのサイズが相当なのだろう。初めの方でもう、苦しくなってくる。
「はぁ、はぁ……はい、た?」
「まだ先の方だよ、つらい?」
眉間に深いシワを刻み、歯を食いしばってクロは耐えている。
初めての挿入ですぐに果ててしまいそうなところを、必死に我慢しているのだろう。
「ッ……そこっ!」
クロが腰を進めてくると、先ほど指で刺激された悦いところを引っかかりが掠める。きつく締め付けてしまったせいか、クロからくぐもった声がして、内側で弾けた。
「……出ちゃった」
「……え?」
「大丈夫、すぐおっきくできるから! まだ、入ってていい?」
一度吐きだして落ち着いたのか、ふだんの子供っぽい表情が戻る。
汗ばんで艶めいた肌としょげた表情のアンバランスさがまたクロらしくて、どきりとする。
「いいよ、また今度しよ」
すぐに復活するはずはないと、同じ男なのでわかっている。クロは不本意かもしれないけれど、初めてのセックスは幸せで安心できるものだった。
寂しそうな顔で紅の内側から出ていくクロの顔を見ると、もう一度を今したい気にもなってくる。
けれど明日を思うと、急に現実へ引き戻される。
さらに多くのに幸せな思い出を持てば、決意が鈍りそうだった。
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