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第15話 同じこと

 あのアニマルクラッシュの存在に、ドラゴンホールから斎田会にゲソを入れたメンバーたちが立ち上がった。 「さらってきましょう。同士会が 港の倉庫に空きを見つけてくれたよ。」  一緒に来ていたジーマと鷹旗、そしてはなかつを、が張り切っている。永田組からはテツの他に 拳太が来ている。  猫虐待をしていた過去をいたく反省してついて来た、はなかつを、はあの虐待は自分の猫好きの裏返しだったと反省している。  虐待する奴の気持ちが少しだけわかるような気がする。だからこそやめさせたい。一刻も早く。  あのクラッシュの胸糞動画を見て 「さらって来て同じ目に合わせないと気が済まねえよ。」 「テメェは都合がいいな。 また、猫殺しに戻るんじゃねえの?」  はなかつを、は不敵に笑った。 「ははは、俺の腕前を見ていてくださいよ。 それと、みんな、俺の事かつをって呼んでくださいよ。はな、はいらねえ。」 「確かに、花、はねえな。 俺たち野郎ばっかりだ。」  秘密の始末屋稼業は、半ば公然の秘密になった。 殺人でパクられてもやり遂げる、とみんなの強い意志が伝わる。 「さすが、格闘家だ。 腹の据え方がハンパねえな。」 「函館同士会の皆さんはあまり表に出ないでください。罪は全部こっちで被りますから。」 「兄弟、すまねえな。」  硬い契りの義兄弟、だった。  恭司たちは作戦を練った。 あの藤田という女と木村元次をさらうのは簡単だがバックにC国人の組織がいる。 「そいつらも一網打尽にしましょう。」 「いや、奴らは人海戦術が得意だ。 人数だけは多いからな。」  港の、今は使っていない赤レンガ倉庫に,道具を揃えた。重機オペレーターの拳太が人間クラッシュをやると張り切っている。 「拷問して殺すのは、マトモな神経の人間にはキツい事だ。メンタルが持たない。  今回はしゃぶ、食ってもいいぞ。 自分を殺さないと出来ない。」 「カシラ、とんでもねえ。 俺たちあの動画見ただけで 殺意が湧いて来ましたよ。  素面(シラフ)でもやりますよ。 相手は人間じゃねえ。人もどきの気狂いだ。」  倉庫には、役場からさらって来た女と高校から 拉致って来た男が縛られて転がされていた。  猿ぐつわでしゃべれない女がキーキーわめいている。  男は散々殴られたのだろう。腫れ上がった顔で諦めたようにぐったりしていた。

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