18 / 37

第18話 詫びろ

「猫に謝れ!犬に謝れ!ハムスターに謝れ! 動物たちに謝れ!詫びるんだ。  苦しめて楽しんだんだろ?」  春香と木村を半殺しの目に合わせて、トドメは刺さなかった。暗く寒いジメジメした倉庫の床に放置して来た。硬い煉瓦の床。不気味な虫が這っている。ネズミもいそうだ。  水や食べ物もトイレもない倉庫に置き去りにした。顔面を鉄球で潰されて頭蓋骨もぐちゃぐちゃかもしれない。死ぬのは時間の問題と思われた。 「病院に連れて行って。手当てをして。 置いて行かないで。」  懇願する女。 「おまえの突き刺した母猫も生きて頑張ったのに、放置されて苦しんで死んだんだ。  おまえが苦しまないとバランスが悪いだろ。」  見るとかつを、が泣きながら、女をハイヒールで突き刺していた。クラッシュ用に金属を仕込んだヒールで春香の顔や身体、足を叩き潰した。  みんなこの女の虐待動画を見ていたから鬼畜な行為を知っている。この女に酌量の余地はない。 「おまえの知り合いに言っておけ。 くだらない動画で金儲けするな、と。 生きてここを出られたら、な。」 「北星会、なんぼのもんじゃ。 関東斎田会を知らない田舎者がデカい口聞くなよ。虐殺魔は地獄の底まで追い詰める。  そして同じ事をしてやる。覚えておけ。」 「アタシらC国にも顔が利くんだよ。 アンタたちがやった事、全部向こうに行くからね。日本にも工作員がいっぱいいるんだ。 木村の仲間が。」 「やめろよ。ここで殺されるよ。」  女がぺらぺらしゃべるものだから、 連れのキムラという男を締め上げた。  函館で工作員が警察を抱きこんでいることがわかった。  「闇が深そうですね。」 「ああ、この頃出て来たスナッフビデオとかも北○警が知っていて見逃したんですかね。」 「動物だけじゃねえな。」  倉庫はそのまま、重たい鉄の扉を閉めただけで帰って来た。春香と木村はいつまで生きられるか? 「あいつらの運次第だな。」    ホテルに戻るとあのまさお,がいた。恭司に 「おじさん、この前の続きをしようよ。 店に来て。」  フロントに行き先を残して、誘われるまま、 恭司はついて行った。今日は一人だ。テツもいない。

ともだちにシェアしよう!