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第20話 嬉しい顔
「俺たちが来たのは、港の倉庫で死体が上がったからなんだよ。」
北星会、川田と名乗る男は、夕子ママの通報で恭司たちを見に来たらしい。
「見慣れないよそ者が昨日からウチの店に来るんです。」
みかじめ料を払っているからケツモチを兼ねて連絡するように言われている。
(俺は夕子っていう女将に信用されてなかったんだな。)
恭司はがっかりした。
倉庫の死体は思いのほか早く発見された。
死体になる前に発見してやればいいのに。
警察の検分では、死体はひどい状態でクレーンに下げられた鉄球で顔を潰され、それでも直前まで生きていたようだった。
「ああ、これはこの前、動物虐待で取り調べを受けた藤田春香と木村元次だ。
25匹のハムスターがハイヒールで踏み殺された事件。被害がハムスターだけだったから厳重注意で帰した奴らだ。」
警察官はよく覚えていた。
あの事件も胸糞だったが、この倉庫の死体はレベルが違う。刑事事件として大問題だ。
「死人に口無し、だな。」
C国と癒着が疑われる北○警は、また、ろくに調べもせず,事故扱いにした。
「自分で鉄球にぶつかりに行く奴がいるかよ。
ハイヒールで殴られに行く奴も。」
C国の虐待ビジネスは、国家を上げてやっている事を知られたくない工作員が北○警に圧力をかけている。
媚C企業の屁鳥がせっせとC国人に土地を斡旋している。虐待ビジネスに格好の土地柄なのだ。
神谷の叔父貴は、若い衆を集めて、話をした。
「初心に戻ろう。
C国みたいなデカい国を、一朝一夕に変えるのは無理でも配信者を一つ一つ、潰して行こう。
同じ目にあって殺されるとわかったら、
動物虐待ビジネスをやめるかもしれない。」
神谷丈はいつも希望を捨てない。
恭司は「夕子」のママが恭司をケツモチにチクったのが腑に落ちない。
まさおはガキのくせにやたら、気を持たせてくる。いい加減うんざりしていた。
次の日、恭司が眠っているホテルの部屋に、来客があるとフロントから電話が来た。
ロビーに降りて行くと、嬉しい顔があった。
リキと蜜とシドだ。
猫の力丸は一花に預けて来た、という。
「シドが親父の役に立ちたい,と言ってな。」
リキが照れくさそうに言い訳をした。
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