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第21話 偏った報道
「すみません。地元でヤキモキしてるより来て
しまった方がいいと思って。」
ニュースで函館の倉庫で惨殺死体が発見された事が報じられた。被害者がネットで顔を知られたハムスターのクラッシュ女、藤田春香だという事が話題になった。
オールドメディアの各テレビ局も、センセーショナルに取り上げた。巧みにC国との関係は隠している。警察の不手際もほとんど追及しない。
何だかスッキリしないニュースだった。
もっと動物虐待動画の配信は、掘り下げるべき問題なのに。
ホテルの部屋にリキたちが集まった所に神谷の叔父貴がやって来た。
シドは緊張して硬くなっている。
「呼ばれてないのに来てしまってすみません。」
「やあ、リキさん、蜜くんも一緒なんて嬉しいな。ドラゴンホールの3人も活躍してくれてるよ。」
叔父貴が、夜にみんな集めて一席を設けると言っている。函館同士会の岡本会長も紹介する、と言った。
夜になった。おすすめの海鮮料理の店を借りて宴会が始まった。
ジーマとかつを、鷹旗が旺盛な食欲で名物を平らげている。
「すげえ!このイカ、透き通ってる。」
甘くてうまい。ウニもうめぇ。」
みんな酒も強い。ウヰスキー党のリキも遠慮なしでボトルを抱いている。
酒に弱い恭司が舐めるようにチビチビと日本酒を飲んでいる。
「塩ラーメンが美味いんだ。〆はこれだな。」
「明日はチキンバーガー食べに行こう。
函館のソウルフードだって。」
「五稜郭ってところにも行ってみたいな。」
蜜がシドに甘えて言った。
「俺は恭司さんの仕事、手伝うんだよ。
遊びに来たんじゃねえ。」
イキっているシドが、恭司にコツンと頭を叩かれた。
「あっ、すいません。」
「おまえらは、イチャイチャしてればいいんだよ。可愛いな蜜。」
そこで神谷の叔父貴が話し出した。
「動物虐待動画を見て、みんな処罰欲求を持ったと思う。
その事についてよく考えてもらいたい。
おまえたちは、どうしてここまで来たんだ?」
かつを、が
「動物虐待動画が酷いから、犯人に同じ思いをさせてやりたい、と思ったんで。」
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