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第26話 動物から人へ
ホテルに戻って恭司は神谷と電話で話した。
「やっぱり北星会ってのが出てきたか。
屁鳥って媚C企業が廃病院を買い取って
修復しているそうだ。何に使うのか。
屁鳥の重役にウイグル人がいるらしい。
裏切り者が仲間を攫ってきて殺人動画を撮って
臓器売買に繋げているのじゃないか?
とタレコミがあった。」
あのクラッシュの春香と木村が見つかってから、これ見よがしにC国の動物虐待動画が増えている。会員制サイトがものすごい数に増えている。虐殺を見るのもやるのも好きな気の狂った奴らの、なんと多い事か。
小遣い稼ぎに犬を虐殺して見せるC国人の子供。12.3才でものすごく残虐だ。
C国には未だ法制化が整っていない。遅れた国だ。
それを見て興奮する人もどき。もう人間ではない。C国人だけでなく日本人にも虐待愛好家が多いと言う現実。
神谷丈は悔し涙を拭いた。前を向いて立ち上がる。
人の心には,暴力を快感と感じる部分があるのか?人を作った神のバグか?
神はいない。丈の持論だった。神の代わりに心の中に、良心というものが存在すると信じたい。
ドラゴンホールのメンバーが、変わったように人は変われる、と信じたい。
「明日作戦を練ろう。
もう深夜だが、,今夜はゆっくり寝てくれ。」
部屋のソファに座ってウヰスキーを飲んでいるリキの隣に座った。
「俺たちは同じ部屋か。
蜜とシドは新婚だからな。」
「じゃあ俺たちは何婚だ?」
恭司がリキを見つめて聞いた。
見つめあって自然にくちづけをした。
あの日、恭司が初めて人を殺した時、帰ってきてリキと交わしたくちづけ以来だった。
(こんなに愛しているのに、遠い人だな、リキは。)
15年前、この男は、あの夕子を抱いたのだ。
骨抜きにされるほど惚れた女。
恭司はそんな考えが自分を辛くさせる事を知っている。
もうずいぶん昔から胸にしまっていた思い。
「ベッド、ツインで良かったな。
ダブルだったら抱き合って寝なくちゃならない。」
思わず見つめ合ってしまった。その胸に抱きしめられた。
もう、止まらない。その厚い胸に抱かれたい。
恭司は何度も思った。激しいくちづけが止まらない。狂おしいほど、好きだ。
リキの手がシャツの中に入ってくる。もっともっと密着したい。ガキみたいな事を思う。欲しい、欲しい。
男っぽい
リキのギターを弾く指にいつも憧れていた。
お互いの服の中に手を入れる。肌に触れたい。
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