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第27話 二人だけの夜
お互いに40才になる大人の男だ。美少年でもない。恭司は恐れる。ずっと恋焦がれて来たリキ。
自分は上手く出来るだろうか?リキはガッカリしないだろうか?
たまにハッテン場で男に抱かれたけれど、愛した男はリキだけ。
気恥ずかしい男の純情。
肩幅の広い筋肉質のリキの胸。その胸に顔を埋めて、これが欲しかった,と確認する。
リキの匂い。すごく好きな匂い。ウヰスキーとタバコの匂い。
ずっとリキには蜜がいた。美少年。繊細な美しさを秘めた若さの塊。
いつもリキに飛びついてキスをせがむ。全てが許される若さという武器。
いつもため息と共に諦めていた。
「すごい、綺麗だな。」
シャツを脱がされて背中の彫り物を見られた。
極道になると決めた時に、リキを思って入れることに決めた。
大学生のリキはいつも飲んだくれていたから
リキを思って酒呑童子を入れた。
顎髭なんか置くようになった二十歳のリキを思って酒呑童子の顔を決めた。酔いどれ男への愛を背中に背負って。
予算がないので、完成までに時間がかかった。
彫武の作品は唯一無二の天下一品だ。
シドがこの彫り物に憧れて、自分も彫武に彫ってもらっているのは愛しい蜜の顔の観音様だ。
一生消えない愛の証。
リキはおずおずと恭司のシャツを脱がせた。
細身だが引き締まった綺麗な身体。筋肉のついた大人の身体はセクシーでリキの男を疼かせる。
男らしい恭司の胸を舌で探る。胸の突起が立ち上がっている。その反応にゾクゾクする。
「ひゃあ、リキ、そこ弱いんだ。」
「ここか?」
尚も舌で転がす。愛しい男の息遣い。
「恭司、今気がついた。俺はおまえを愛してる。
誰よりも欲しかった。」
恭司は力の限り抱きしめて、その気持ちを返す。
「ずっとおまえだけ思ってたんだ。」
最後の下着を取ってその腰を撫でる。なめらかに引き締まる男の身体。背中に手を回し、胸を合わせて抱きしめる。
「あの頃,高校生の恭司を抱きたいと何度も思った。」
そう言うと
「俺も抱かれたいと思ってたよ。
今夜は夢のようだ。俺の中に入って来て。
一つになりたい。」
お互いに男と経験はある。風呂に連れて行って解す。
首に抱きついて、リキのあの長い指に大切な場所を解されていると思うだけで、下半身が硬くなる。手を伸ばしてリキのものを握る。
こんな物を持ってるんだな、すごい。
俺のリキ。耳元で囁く。愛しさが溢れて先走りが指を濡らす。
「愛し合って男も濡れるんだ。」
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