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第29話 配信現場
「岡本会長の所にも、いい若いもんが揃ってる。
頼もしい限りです。」
硬く握手して動き出す。
あの屁鳥団地に踏み込んだ。
最近出来た住宅団地には、不釣り合いなデカいアンテナが立っている。
住宅の端からドアをノックして行く。まだ入居前の部屋が多い。
数件先にスタジオのような設えがあって、動画を配信しているようだ。
気持ち悪い中年の女が派手なヒラヒラした衣装でドアを開けた。不気味な顔だ。
「こんにちは。
こちらでなんかネット番組を
作っているとか、聞いたんですけど。」
「あ、あ。」
奥に向かって
「早く隠して!」
叫ぶ女を引き摺り出して中に入る。
今、まさに動物虐待の撮影をしている所だった。
首を絞められた仔猫を取り返す。
良かった、まだ、生きている。そばに他の仔猫の遺体が転がっている。奥にまだ生きている仔猫たち。かつを、とジーマが助け出す。
カメラを抱えた男を殴り倒す。
「こんな小さい生き物に何やってんだよ。」
女が腕に絡みつく。
「気持ち悪い女だな。離しやがれ!」
プロレスラーの力で掴み上げて叩きつける。
ギャアギャアうるさい。C国人はいつもうるさい。
ケージを抱えてかつを、と拳太が優しく猫たちを保護する。
テツが死にかけた仔猫を抱いて出て来た。
涙を浮かべて指で心臓マッサージをしている。
見つかった数匹の猫の遺体は小山が箱に寝かせている。
「テメェら、何やってんだよ。
今、倉庫に連れて行くからな。
同じことされるんだよ、この子と。」
部屋には残虐な事をする道具が散らかっていた。ミキサーや電子レンジ。
中には目も当てられない粉砕された猫の遺体のようなものが見える。
「おまえらミキサーで
グチャグチャにしてやるからな、生きたまま。
頭,だけレンジにかけてやる。」
かつを、が泣きながら叫んだ。
カメラマンと女、奥にいた男二人を殴って車に乗せた。あのレンガ倉庫とは違うでかい倉庫に連れて行く。
中には巨大なミキサーと電子レンジがあった。
「業務用ミキサーは人間がすっぽり粉砕出来るんだよ。楽しいな。」
サイコパス小山が嬉しそうに言った。
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