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第33話 突然の訪問者
「ピン、ポーンッ。」
一人暮らしの高田は、奥の部屋から出てきて、めんどくさそうにドアのレンズを確認した。
何か宅配のようだ。
(何か注文したっけ?
おふくろがまた、つまんねえものを送ってきたか。)
そう思いながらドアを開けた。
ダンボールの箱を持った男の後から二人デカい奴が入って来た。
「ちょ、ちょっと、何入って来てんだよ。」
男たちは無言で押し入って来て、後ろ手にドアを閉め、施錠した。
「な、なんだよ。おたくたち、勝手に入ってくんなよ。」
靴も脱がずに男が三人、上がり込んだ。
「高田翔太さんですね。
C国の、虐猫虐狗群体、の会員ですね。」
「えっ?
何でアンタたちがそれを知ってんだよ。
テレグラムの地下ネットのはずじゃ?」
奥の部屋のモニター画面に映った、動物の虐殺動画が何よりの証拠だった。
「高田さん、あなたはたくさんの動物拷問アイデアを考え出して表彰された優良会員だとわかりました。
我々はあなたの考え出した数々の拷問を、あなた自身に経験してもらうために来ました。」
「は? 何言ってんの?
俺は別に。アイデア出しただけで実際に動物虐待をした事はねえよ。」
この男のアイデアでたくさんの動物たちが犠牲になった。
高田翔太。29才。無職。身長168㎝、体重98㎏。ニキビ面の若ハゲだ。
短期バイトで食い繋ぎ、アイドルの追っかけをやっていたが、金がかかるのでしばらく遠ざかっていた。
ある時、ネットサーフィンで偶然行き当たったC国の流浪動物虐待グループ。
その残虐な画像にものすごく、興奮した。
現実の可愛い人間のアイドルは、手の届かない遠い人。画面の中の仔猫は手が届きそうだった。
しかも、拷問のアイデアを出すと賞金がもらえる。このサイト自体は、高い会費が必要だったが、アイデアを買ってもらうと相殺されるような勘違いをした。
本当は会員になると、ハイリスク・ローリターン、持ち出しが多いのだ。
僅かな金のバックに気持ち良くなって高い会費を払い続けるシステム。
この虐待地下ネットワークは、テレグラムや秘匿チャットで組織的に運営された大きな組織だ。
神谷丈の力で暴かれた一部の会員たちが、この日、一斉に始末屋の訪問を受けたのだった。
組織の主犯でなくても、動物虐待に加担したものは調べがついていた。
「今日があんたの命日になるんだな。」
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