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第4話
グチャグチャと耳をふさぎたくなるような水音が鳴る。
彼の俺よりも大きな手が俺の後孔を愛撫していた。
普段は1人で洗浄して解すので、こんな風に嶋根に後孔をいじられるのはめったにない。
「んんっ、あぅ…、指きもちい」
思わず呟けば「指、好きなんだ?」と幻覚の嶋根が問いかける。
「宝くんの指、俺が届かないとこまで届くから…」
「やば…、もっと日頃からやってればよかった」
「いいの。宝くんはこんなことしなくていい」
綺麗な嶋根が俺のお尻なんか触らなくていい。
そもそも彼は女性としか付き合ってきていないし、男の尻なんか触りたくもないだろうし。
「えー…、じゃあ俺以外なら触って良いってこと?」
「む…、俺は浮気とかしないもん」
幻覚と分かっていてもムッとしてしまう。
俺なんかが彼に相手してもらうのは十分贅沢なのに、他に手を出すわけがない。
それに誰も俺になんて手を出さない。
「ごめん、可愛くて我慢できないや。
もう入っていい?」
そう訊かれて俺は「うん」と頭を縦に振った。
早く奥まで突いてほしい。
いくら俺より大きい手でも、嶋根の陰茎には敵わない。
カチャカチャとベルトを外す音が聞こえ、俺は四つん這いのまま期待で腰を揺らす。
なにせ1週間ぶりだ。
潤滑油を纏わせた棒杭が後孔に当てられる。
「溜まってる?
当ててるだけでクパクパしてる」
嶋根が面白そうに言う。
「早く、宝くん」
俺はまた四つん這いのまま腰を揺らした。
後孔は、少し腰を突き出すだけで先端が入ってしまうくらいには弛緩していた。
「あー、やべぇ…、酷くしたらごめん」
そういうや否や、腰をがっちり捕まれ、最奥に禊を突き立てられた。
「あ"っ…」
衝撃を逃したくて腰を引くが、彼の手がそれを許さない。
「久々だからすぐイきそう…
やばいわ、颯也のドスケベ穴」
酷い言われ様。
でも、幻覚とはいえ久々の嶋根との性交に俺の頭は馬鹿になってしまったようで、メス扱いされると彼のモノをキュンキュンと締め付けてしまう。
ストロークは長いのに挿出は速くて、久々の本気ピストンに俺はとっくに限界を迎えていた。
腕に力が入らず、顔と胸はシーツにくっついている。
そんなだらしないポーズの俺の腰を嶋根が両手でがっちりとつかんで揺すっていた。
結腸を押し上げられ、何度目かの絶頂を迎える。
体に力が入り、少し痙攣した後に脱力する。
べしゃりと体全体をベッドに預けた。
もう腰も上げられない。
「颯也?俺、まだイってないよ?」
「む、無理」
ぐったりして答えると「だらしないなぁ」と言いながらペシリと俺のお尻をたたく。
それだけで「あんっ」と声を漏らしてしまうのだから、本当にだらしがない。
シーツに顔をつけて肩で息をしていると、そのまま後孔に剛直がねじ込まれる。
「いあっ!?まっ…、待って、あっ…、ああっ。
やだっ、止まって」
まだイきすぎて腹が痙攣しててヤバいのに、嶋根は止まってくれない。
寝バックの状態で律動が再開される。
普段は「嫌」とか「やめて」も言わないようにしている。
あくまで従順に。
嶋根の興が削がれてしまうといけないから。
「んー?今日の颯也、やだやだしてて赤ちゃんみたいで可愛い」
嶋根が機嫌良さそうに言って俺の耳を食む。
ざらりとしたその感触に皮膚が粟立つ。
そのまま挿出されると、2人分の重さのまま揺すられるから乳首や陰茎への摩擦が強くてすぐイきそうになる。
「あっ、だめぇ!!
これ、擦れるの強いっ、イぐっ…、やだぁ」
何かが出そうになり、俺は彼の下でジタバタと暴れる。
が、なんてことないように俺の手を彼の大きな手が絡めとる。
「あー…、ぐずぐずの颯也かわいい」
「だめっ、出る!!なんか出ちゃうから、止まってぇ」
半泣きで懇願したが嶋根は止まらず、俺のモノからピシャっと何かが出る気配がした。
ぶるぶると体を震わせながら液体を出し切る。
「やっば…、超締まる」
そう言って嶋根も体を震わせる。
多分、彼もイったんだろう。
ずるりと彼の陰茎が抜かれ、彼が脱力した俺の体をひっくり返す。
「あーあ、正常位でヤればよかった。
そしたら颯也が潮吹くとこ見れたのになー」
と彼は残念そうに言った。
俺はと言うと、おそらく漏らしたということがショックで更に泣けてきて、顔を手で覆った。
「やめてって言ったのに」
そのままシクシクと泣いていると、嶋根がそっと俺の頭をなでる。
「泣いてる颯也見てたら興奮してきちゃった。
もう1回いい?」
俺は驚いて手を顔から外し、濡れた目のまま彼を見上げる。
それを肯定ととったのか、彼が俺の膝を掴み足を開いた。
良いわけがない。
俺はもうくたくただ。
っていうか、幻覚って俺が満足したら消えるんじゃないの…?
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