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第4話 隣国でのラファエル。
ラファエルを雌に変えた男の話をしよう。
今から20年前、ラファエルが王女と成婚して一年目のことだった。
その頃はまだ誰も、そしてラファエル自身も子種を持たない男だということすら知らず、王女と仲睦まじいとき、王女にはすでにラファエル以外にも男が存在していた。
ようするに王女には複数の愛人がいた。
その中でも飛び抜けた容姿を持つラファエルが本命だったと王女は言ってくれていたが、彼自身それは嘘だと思っていた。
そんなある日の王女主催の茶会のことだった。
王女は愛人の一人をラファエルに紹介したのだ。
まさか王女に彼女自身の愛人を紹介されるとは、ラファエルも驚きを隠せなかった。
その茶会が終わり、ラファエルが応接間で寛いでいると、王女と愛人の男が『王子と雑談がしたい』という名目で、部屋に連れてきた。
途中から相談があると言われ、執事とメイドに退出を命じ3人になった途端に、その男がラファエルを押し倒し組み敷いた。
美しく華奢なラファエルが抵抗しても、大柄であった男には通じず、ラファエルは王女の前で暴かれ犯された。
『ラファエル様は私を抱くよりも、男に抱かれているときのほうが、ずっと美しくて良い表情をされるのね』
そのときの王女の表情をラファエルは今でも忘れることができない。
それからというもの、王女はラファエルが乱れる姿を眺め見るようになりました。
ときには王女も交え3人で、ラファエルと複数人の男を抱かせ乱交をさせ、昼夜構わず盛りまくった。
そしてラファエル26歳の誕生祭の夜会で、彼の処女を奪った男が愛を囁いてきた。
『ラファエル殿下、俺は王女殿下よりも貴方を愛しています』
大きな身体がラファエルの身体を包み込むように抱きしめられたときに、初めて気付いた。
自分は淋しかったのだということに。
そして、まさか自分を傷つけた男の腕の中で安堵するようになるとは、あの頃のラファエルには想像もできなかった。
それからラファエルとその男の密会が2年も続いたちょうどそのとき、王女とラファエルの間に子が成せないことに気付き、精子卵子鑑定をしたのだ。
その結果、ラファエルに問題が見付かり『無能王子』の烙印を押された。
挙句の果て密会すら明るみに出てしまい、嫉妬に狂った王女に離縁を申し出られ、ラファエルは隣国から戻ってきたのだ。
ラファエル宛にその男から今でもたまに手紙が届くが、目を通したことはない。
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