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第14話

 自分の誕生日など、すっかり忘れていた。  桐江はこっちに出張に来た時、チームの社員名簿から一通りの情報を確認していたのだと言った。 「その時に、この子は自分の出張最終日が誕生日なんだなって思ったから覚えてた。なにかお祝いでもしてあげられればいいなって。今日の倉庫のことがなくても、何かしらの理由をつけて誘ってたよ」  自分の腿に雪乃を座らせ、しっかりと目を見て「誕生日おめでとう」と満面の笑みで言ってくれた。 「ありがとう……ございます……」  思いがけない展開に、また涙が溢れ出す。 「泣かせるつもりじゃなかったんだけど。実際、プレゼントなんてもらっても迷惑かもしれないし、篠塚に見つかれば困るのは君だし。現実的に食事しかないかなって思ってた。だから、喜んでもらうには雪乃がしてほしい事を叶えてあげるのが一番だよなって」 「だから、そんなふうに言ってくれたんですね」 「喜んでくれてる?」 「とっても! こんなに楽しい誕生日なんて……幸せすぎて、夢を見ているみたいです」 「じゃあ、夢じゃないって証明していい?」  ふっと桐江の顔つきが変わる。  妖艶な眼差しに目を見開く。桐江の顔が近づいて、唇が重なった。 「んっ……ふ、ん……」  唇を吸われながら離れ、角度を変えてまた深く重なる。 「口、開けて」  囁くと、桐江の舌が口中に滑り込んできた。大きくて分厚い下が蠕動する。口腔で舌が絡まり合い、飲み込みきれない唾液が溢れ出る。  横腹を滑り降りた桐江の両手が双丘へと移動し、孔を指で撫でた。 「んっ……」  びくりと体が跳ねる。けれど腰を抱えられ、体を捩る隙も与えられなかった。  桐江の指で孔の周りを解されていく。声を出したいがキスで塞がれてそれも出来ない。  快楽の渦に飲み込まれていく気がして、ぞくりと粟立った。少し萎えかけていた屹立がまた精気を取り戻していく。  浴室の湿度と、桐江から与えられる熱で逆上せてしまいそうだ。 「雪乃、ベッドに行こう」  キスをしながら軽々と雪乃を抱え上げると、濡れたままベッドへと移動する。臀部に桐江の男根が当たる度に、今夜一つになれる確信を得て疼く心を止められなかった。

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