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第16話

 桐江は雪乃の精液をアピールするように大きく喉仏を上下させ、飲み込んだ。  雪乃は脚の指先まで痙攣して動けない。肩で息をしながら、自分がこんなにも感度が高かったのかと驚愕していた。  そっと桐江が腿に触れただけで身体がびくんと跳ね上がる。  まだ挿入もされていないのに、放心状態になるほど絶頂を味わい悦楽している。  天井をぼんやりと眺めながら大きく呼吸をするも、簡単には落ち着きそうにない。  身体に力が入らない。  それは桐江の指がまだ雪乃の中で蠢いているからだ。  先端から残滓を垂らしながら、媚肉を擦られ"気持ちいい”が止まらない。桐江にも奉仕するべきだとは思っても、本当にぴくりとも動けないのだ。  孔が解れるほど異物感は薄れ、桐江の指の感触が体内から伝わってくる。 「三本、入ってるよ」と言われるまで気付かなかった。最初は一本でも違和感しかなかったのに……。 「雪乃、すごく上手」 「何がですか?」 「気持ち良さを受け入れるのが。いっぱいイかせたくなる」 「こんなにもセックスが気持ちいなんて思わなかったです。もう、何も出ないってくらい吐精しましたよ」  桐江は首を横に振り、「本当に気持ちよくなるのはこれからだ」と言って指を抜き、遂に固く反り上がった男根の先端を雪乃の孔に宛てがった。  しっかりと解された孔は、太い肉棒を呑み込んでいく。緩く腰を注挿させながら、ゆっくりと肉壁を擦り抉り込んでくる。  指とは比べ物にならない圧迫感に、雪乃は目を瞠った。 「あっ……すごっ……」  見ただけでも咽喉がきゅっと締まる存在感だった。けれど実際挿れられると、凶暴さすら感じる太さだ。  まだ先端しか挿れてないと言われたが、目の前で星がチカチカと散っている。  早く繋がりたいと熱望していたものの、全部入る自信がなくなった。  落胆されたくなくて力んでしまう。 「雪乃、力を抜いて」 「だって……大きくて入らない」 「煽らないで。我慢できなくなるから」 「我慢……しなくていいです」 「ダメ。大切にしないと恋人とは言えない」 「でも……でも……」  篠塚とのセックスで気持ち良かったことは一度もないし、こんなにも丁寧に扱われたこともない。  逆にどうして良いのか分からないでいる。  思い通りにならないだろう雪乃を目の前にして、桐江が不機嫌にならないことに驚いてもいる。それどころか、気持ちよくなっているだけの雪乃を褒めるだなんて……。 (これで気持ちよくならない人なんていないよ)  と思ったけれど声には出さなかった。  それよりもキスをして欲しかった。

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