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第17話
腕を伸ばすと、雪乃も眸だけで察してくれた桐江が覆い被さり唇を絡ませてくれた。
キスをしていると雪乃が上手く脱力できると気付いたらしい桐江は、柔らかくも官能的なキスを続ける。
「ん……ん……」
少しずつ男根が奥へと穿たれる。雪乃はなるべく両脚を大きく広げ、桐江を受け入れた。
「全部、入ったよ」
男根を挿入してから、何分が過ぎただろうか。
今夜しかチャンスはないのに諦めなければならなくなるところだった。
「嬉しいです。啓介さんと繋がれて」
「俺も、嬉しい」
律動しながらも雪乃の顔中にキスを落としていく。
唇にしてほしかった雪乃は啓介の顔を捕まえて唇を少し突き出す。桐江は「可愛い」と呟きながら唇を重ね、互いに貪るように求め合った。
「動いてください」
「俺も、限界って思ってた。ゆっくりするから」
「いえ。僕の身体で啓介さんに気持ちよくなって欲しいんです。だから、ここからは我慢しないで欲しいんです。これは僕の我儘です」
「雪乃の頼みなら、そうする」
桐江はいきなり最奥を貫いた。
「んぁぁっ!!」目が覚めるほどの衝撃だ。ぐいと押し込まれた熱塊が入り口まで引き抜かれては最奥を突き上げる。
痛いとは思わなかった。それは漏れる喘ぎ声が証明している。
桐江の律動は少しずつ激しさを増し、途中で雪乃の背後から突いたり、横たわらせ片足を持ち上げたり体勢を変えながら中層を繰り返す。
「イきそう……」
「僕も……また……。でる……|射精《で》る〜〜っ!!」
叫ぶとほぼ同時に桐江が力一杯腰を打ちつけ、雪乃の中に白濁を飛沫させる。何度か腰を痙攣させながら、たっぷりと注がれたソラルが暖かくて、雪乃は下腹を撫でた。
「雪乃、スマホ貸して」
「僕のですか?」
「そう。俺のこと忘れないように撮ってくれ。雪乃で感じている俺の姿を見て、今夜のことを思い出して欲しいんだ」
「……良いんですか」
手を伸ばして自分のスマホを撮るとビデオカメラを起動した。興奮している桐江を捉える。
雪乃の中に入ったまま、まだ萎えていない桐江は、再び注挿し始めた。
「んっ、ふぅ……ん」
ビデオに喘ぎ声が入らないよう、抑えていたが、体内から甘く痺れて触れられただけでも刺激になる。
画面越しに桐江が艶っぽい流し目をレンズに向けた。その色香に当てられ、どきりと心臓が跳ねる。
「雪乃の中、キツくて気持ちいいよ。スマホ、貸して」
桐江に渡すと結合部にカメラを向ける。桐江が動くたびに中に注がれた白蜜が溢れ出す。
「ほら、俺の精液が泡立ってる。雪乃はえっちだね」桐江は雪乃と自分の状態を実況していく。
結合部を捉え、ぐちゅぐちゅと攪拌される音までしっかりとビデオに収めていった。
そして二度目の吐精を迎える前に雪乃にスマホを持たせ、一気に激しく動き出す。
「一緒にイくところ、しっかり撮ってね」
「あ……は、い……ぁ、ぁ……」
後で見返しても、きっと手ブレで何も映ってなさそうだ。
それでも桐江の存在はこのスマホの中に残る。いつだってこの夜を思い出せるし、夢じゃなかったと実感できる。
だから手ブレでもなんでもいい。今、こうして繋がっている事実を残したい。
「出して……奥に。僕の奥に、啓介さんの精液をください」
「そのつもりだ。たっぷりと受け取ってくれ」
律動が苛烈を極め、あまりの激しさに体が大きく揺れ、スマホを落としそうになる。桐江が腰を打ちつける度に意識を飛ばしてしまいそうになるのをなんとか耐えた。
「|射精《だ》す……」
「ん、あ……ぅああっっ!!」
低く唸りながら、桐江が二度目の絶頂に達した。
ほぼ同時に雪乃も達した。
弓形に背中を撓ませ腰が痙攣するように震えたが、吐精には至らなかった。
もう出すものも無くなったのかと思っていると、桐江が「女の子みたいにイっちゃったね」と、そっと下腹部に手を乗せ、まるでそこに子宮があるかの如く愛おしそうに撫でた。
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