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第3話 普通の彼氏
なぁ、聞いて?
最近、千秋のやつ、俺との生活に慣れてきてさ。
冷蔵庫の中身も、洗剤の置き場所も、俺がどの充電器をすぐ失くすかも、すっかり把握されてる。
俺もすっかり、あいつの腕の中で目覚める朝が心地良くて。
で、千秋が寝坊した時、キスで起こしてやるわけ。
すると、薄目を開けて俺に微笑みかける。
「おはよう」
低い声。
やばっ。
キュンとしちまう。
で、その日は、たまたま夜帰るの遅くて。
セックスしてなかったわけ。
だからか、目覚めたらすぐに俺は抱き抱えられリビングへ連れて行かれて。
「おい、どうした?」
って、言うと。
「いいから」
って。
俺は、千秋に、テーブルの上へ座らされたんだ。
何するのかと思ったら、俺の前に立ったまま、ゆっくりと自分のズボンを下ろして、すでにカチカチになった勃起ちんぽを俺の目の前に晒してきた。
「目、逸らすなよ」
って。
「……何で」
って聞いたら、まっすぐ見つめられて。
「ちゃんと見て」
って、もう一度。
太い血管が浮き、先端から透明な先走りを滴らせるそれを、俺に強制的に視姦させるみたいに。
声も表情もいつも通りなのに、逃げ道だけきっちり塞いでくる。
そういうところ、ずるいよな。
そりゃ、俺だってムラムラしてる。
こいつのちんぽの良さ、一番知ってんの俺だし。
俺のアナルだし。
そりゃ、欲しくなっちまうし。
恥ずかしくて視線を外そうとしたら、顎を軽く持ち上げられる。
「駄目」
って。
こいつ、俺の弱みに付け込んで。
それから、急がずに触れてくる。
最初は確かめるみたいにゆっくり。
俺の太ももを撫で上げ、シャツの裾から手を滑り込ませて、下着の上から尻を揉みしだく。
俺が少しでも身体を強張らせると止まって、じっと反応を見るんだ。
「……何」
って聞いたら、
「観察してる」
って平然と言う。
むかつく。
なのに、触れ方を少し変えられただけで息が止まる。
下着をずらされ、冷たい指先が割れ目を探り、ゆっくりとアナルの入口を撫で回される。
「……ダメ」
声が漏れる。
それを見逃さない。
もう一度、同じところ。
指の腹で円を描くように刺激されて、身体が勝手に跳ねた。
すると、千秋の目が少しだけ細くなる。
「ここだろ」
って。
「違う」
「そう?」
また同じところに触れられる。
今度は指先に唾をつけて、ゆっくりと一本、アナルに押し込んでくる。
内壁を丁寧にほぐしながら、くねくねと動かし、奥の敏感な一点を正確に擦る。
「……っ」
今度は甘い誘う声まで漏れた。
前立腺をピンポイントで擦られ、腰がびくびく跳ねる。
そこで初めて、少し笑うんだ。
「やっぱり、ここが弱い」
って。
甘い目で、俺の反応を仔細に観察しながら、指を二本に増やし、執拗にそこばかりを刺激する。
悔しいのに、言い返せない。
何度も正確にそこばっかり狙われて、平気な顔なんてもうできなくなってくる。
アナルがぬるぬると湿ってきて、指の動きに合わせてくちゅくちゅと淫らな音を立てる。
それでも千秋は全然急がない。
俺が自分から言うのを待ってる。
「……意地悪」
って言ったら、
「何が?」
って。
分かってるくせに。
だからとうとう、俺の方から服を掴んで。
「……もう、いいから」
「何が?」
まだ言わせる。
「分かってるだろ」
「言ってくれないと分からない」
絶対分かってる目してるんだよ。
指を奥まで埋めたまま、前立腺をぐりぐりと圧迫してくる。
それで、もう耐えられなくなって。
「……入れて……おまえのちんぽ、入れて…」
って懇願した。
そしたら、ようやく満足したみたいに、
「うん。よく言えた」
って。
そこからは、それまでの慎重さが嘘みたい。
指を引き抜くと、熱く硬いちんぽを俺のほぐれたアナルに押し当て、一気に根元まで挿入してくる。
中をいっぱいに広げられ、奥を突き上げられる感覚に、俺がテーブルの端を掴むたび、あいつは俺の顔を見てる。
声を我慢しようとしても、
「我慢しなくていいよ」
って淡々と言うし。
腰を激しく振り、ずんずんと深く突いてくる。
目を閉じれば、
「ちゃんと見て」
ってまた言われる。
最初から最後まで、全部見られてる。
俺がどんな顔するか。
どこで息を止めるか。
どの瞬間に余裕がなくなるか。
全部。
最後に耳元で、
「このまま、最後までいい? 中に出すよ」
って聞かれて。
意識が飛びそうで。
頭の中が真っ白で。
俺がかろうじて頷いたら、
「声で答えて」
って。
本当に意地悪。
「……いい……出して……たのむ」
って、必死に答えたら、ようやく満足そうに笑う。
腰の動きがさらに激しくなり、最奥まで何度も差し込まれて、あいつのちんぽがびくびくと脈打つ。
大量の熱い白濁が直接注ぎ込まれ、アナルの中がどろどろに満たされていく。
やば、熱い。
こんなの最高。
満たされる。
全部落ち着いたあとも、すぐには離してくれない。
乱れた俺を見ながら、引き抜いた隙間から溢れてくる精液を指ですくい、俺の唇に運んでくる。
「また、覚えた」
って言うんだ。
「……何を」
って聞いたら、
「おまえの弱いところ」
って。
指を口の中に押し込み、自分の精液を舐め取らせながら、少しだけ笑って、
「次は、もっと上手くできる」
だって。
俺の雌の部分がとろとろになるのが分かる。
千秋のやつ、慣れてきてないか。
俺を悦ばせるのに。
ただ、ドヤ顔で俺を見てくるの。
ちょっとムカツク。
だから、俺は千秋に抱きつき、ベロちゅうで精子仕返し。
でも、千秋、嬉しそうにしてんの。
くそっ、なんだよ、こいつ。
……でも、まぁ彼氏ってこれが普通か?
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