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#4 意地悪※
アビシェラとは何回もセックスしてる。
たぶん10回以上……15回は、したような、気がする。
彼をこの家に招き入れてまだ500年は経ってないけど、それくらいはした。
勿論、盛ってない。
「ア、アビ……っあ!」
「またイッたん? けどヘタるんはまだ早いわ、しっかり腰上げんときんさい、ルル」
ぐちゃぐちゃ、ぐちゃぐちゃ。
「3日前にも、した、ぁんっ、のに、っ」
「ルルが頑張らんとモフが飢えよるよ?」
「んあっ」
オレ達長命族と相性がかなり悪いのは知ってたけれど、淫魔を養うのがこんなに大変だとは。
「お尻、拡がっちゃ、う」
「こんだけ締め付けとればまだ平気じゃろうて」
とは言え、嫌な訳では無い。
媚薬を飲んだものオレ自身だし。
アビシェラが触ってくれるだけで幸せな気持ちになれるし、セックスが好きだったのを思い出せるし。
「ア、ビ……っ」
けれど彼はどうなのだろう。
体液を刷り込みながらガツガツに腰を打ち付けてくれる彼が、演技だとは思えないけれど。
「何考えとるん?」
「付き合わせて、ごめん、ねって」
優しい彼は、オレに合わせてヒトの真似事をしてくれているのだから。
「不安なん? 可愛いのぉ……そんな隙見せると付け込んでしまうぞ」
「うるさ、い、んっ」
「ルルの為なら色欲の悪魔にでも、何にでもなったるわ」
「ひぁっ」
耳を痛いくらいに齧られながら、小さく笑う彼に背中がゾクゾクと粟立つ。
「逃げるんなら抜いてしまうよ?」
ほんの少し、シーツを掴んで這い摺っただけなのに。
下半身でぬぽっ、っと卑猥な音がして、物凄い喪失感に襲われる。
「っ、アビ、」
「うん、どしたんルゥル?」
みっともなく尻を押し付けても、欲しいモノはもうそこにない。
その代わりに左の太腿に硬い熱が当たって、思わず声が出た。
「顔見せてみ? ほんで何欲しいか言って」
おずおずと振り返れば、汗で額に前髪を張り付けたまま笑うアビシェラ。
その楽しそうな表情が、心底オレを安心させる。
「もう一回、挿れてほしい……」
「何が欲しいん? どこに挿れたら良いか分からんけぇ、よく見せて?」
ころりとオレの身体を転がして、鼻先にキスをしてくれる。
手付きも優しいのに意地悪。
けれど彼が喜ぶと嬉しい。
だから恥ずかしくたって、なんでもできる。
「ここに、アビのペニス、たくさん出し入れ、して」
「……顔赤くてかわい、淫猥じゃねルルは」
限界まで開脚して、ぬるぬるのアヌスの縁に指先を引っ掛けて懇願しているのに。
アビシェラはちらりとソコを見ただけで、その上で震えるオレのペニスを突付いた。
「ひゃんっ」
「カウパーすら出とらんねぇ……挿入じゃ物足りんのんじゃない?」
「アビが縛るからっ」
彼が何処からか持ってきた赤いリボンを巻き付け、可愛く飾られたオレのペニス。
紐の端が皮膚をくすぐって痒い。
「零したくない言うたんはルルじゃろ?」
「あ、やっ」
ベッドの上の窓枠に座らされて、潤滑剤でベタベタの尻がぬちゃっと音を立てる。
セックス中には無縁のはずの、木の濡れた匂い。
「アイツ起きたら面倒じゃけぇ、先に出し」
そう言って、あ。とオレのペニスの前で小さく口を開けるアビシェラ。
自分でやれ、と言うことなのだろう。
オレが抵抗なんてできないのを、彼はよく知っているから。
しゅるり、とリボンを解く音すら聞こえない。
恥ずかしさと期待で、身体の中がずっとドクドクと煩い。
「アビ、手、離して……」
「嫌じゃけど。何? 舐めて欲しかったん?」
がっしりと掴まれた腰。
当然のように、フェラしてくれるものだと思い込んでいた。
「3日前にも散々ヤッて顎痛いんよね」
あからさまな嘘と共に、先端にちゅ、とキスをされて背が仰け反る。
「はは、敏感……。 こんだけで溢れとるわ」
目の前がチカチカするほど気持ちいい。
その快感を追うように、両手でペニスを包み込む。
「目閉じたらいけんよ、よく狙わんと零すけぇの」
にちゃにちゃ。
アビシェラは舐めてくれないから、正真正銘、自分の体液だけの音。
先端からダラダラ溢れてくる液体に、白いものが混じっている。
「あっ、ぁぁっ」
「辿々しいのぉ、自分で処理したこと何回あるん?」
「わかんなっ、あっ、5回くらい……? っんぁぅ」
「年齢の割に少な過ぎるわ……先端に指引っ掛けて、段差なっとる所くるくるしてみ?」
「ぁっ、嘘、これっ」
身体の奥がずっとムズムズしている。
言われた通りに指先を動かすと、いつも彼の口腔内でしてもらっているのと同じ感覚。
「ふぁっ、んぁっ、あっあっ!」
耐え切れずに屈むと、額がアビシェラの頭にごつんとぶつかった。
けれども気にしていられないし、何よりその髪から香る匂いにペニスが大きくなったのも一瞬。
ぴゅっぴゅ、と飛び出して彼の赤い舌を汚す白濁。
零れそうな体液の糸を辿るように、唇が震えるペニスにキスを落とす。
「アビっ、やめ、なんかまた、っ」
「んー、出したらええよ」
ずるるるっと、痛いくらいに吸われて、物凄い快感に逃げたいのにできない。
カウパーでベタベタな手で、いい匂いの髪を思い切り掴んでしまう。
「ゃっ、あっ、あっ、だめぇっ」
吊りそうなほど震える脚で、アビシェラの身体を抱き込む。
ダメだと分かっているのに引き離すことのできない、浅ましいオレの身体。
「んあっあ、あぁっ」
身体の中で何かが弾けた。
我慢するより、感じるままに身体を跳ねさせる方がずっと気持ちいいのを、オレは知っている。
わざと喉を鳴らして全て飲み干す彼の髪を離せないまま、脱力して背後に凭れる。
冷たい。
そう言えば、後ろは窓だった。
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