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第11話

───コウくんは可愛い 何気なく登録した同性専用の出会い系サイト メッセージは度々来るけど返信するのも億劫でほとんど放置していた 恋愛とはなんだろうか? 最愛の人を亡くしてから自分の心の隙間を埋めるモノをずっと探していた 本当に偶然あの日コウくんからメッセージが来て『会ってみよう』と、思えた。 なんでだろうね……。 待ち合わせ場所に居たその人は 軽く細い猫っ毛に大きくぱっちりとした目 全てが華奢で小柄で小動物みたいで、表情がコロコロ変わる人だった でもどこか寂しさを抱えている人 1人にしちゃいけないと思った この人はきっと崩れてしまう 行為についてはどうでも良かったんだ この、小さくて空っぽでそれでも必死に生きようとする人の隙間を埋める何かになれたら自分自身も報われると思った……許されると思った、ただそれだけの話 お互いがお互いの心を喰んでそれで癒えるなら芯の部分に入り込む隙間は無くても寄りかかって生きていける あの夜1度会っただけの震えるその人を抱きしめてに 本気でそう感じてしまった もう一度会えて良かった。

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