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第13話:♡
可愛いおねだりをされてしまった。
薄々は気がついていたが前回大粒の涙を流し震えていたのは自分との行為のせいでは無かったと安堵した、そうなると別の心因性か……
静まり返った車内
運転だけに集中、俺は今どんな表情をしている?
こんなに心乱されるとは思ってもいなかった。
車はホテルに着くとそのまま駐車場へと入る、前回はフロントを経由してだったが今回は停めた駐車場に直結していて誰とも会わずに部屋へ入れるシステム
ラブホを選んでいるのは、こういう恋人ではない関係だからコウくんが気負いしてしまうだろうと思っての選択
良かった、今明るい場所で顔を見られたら余裕が無いのがバレてしまう。
車を停めて「着いたよ」と呼びかけると小動物の様な彼の縮こまった肩ががビクリと震える、余裕が無いのはお互い様だねと気が付かれない様にくすりと笑う
「先にお風呂に入って身体を温めようか。」
初めての時と一緒、緊張も共に解すために浴槽にあたたかい湯を張る
コウくんはずっと俯いてるな
自分の発言を後悔していないかが心配だったが彼の決意に水は差したくない、敢えて声はかけず手を引いて風呂へ誘導した
浴室の手前で「あ、待ってください」と、か細い声が聞こえたかと思ったらコウくんは足早にトイレへこもってしまった、お腹が痛かったのだろうか心配しつつ湯船に浸かっているとガチャリと浴室の扉が開く
「大丈夫?お腹痛かった?」
真っ赤な顔をしているコウくんに尋ねるとぶんぶんと首を横に振り何か言いたげな可愛い顔でこちらを見つめる、本当に小動物みたいで可愛い。
こっちにおいでと手招きすると
おずおずと一緒に湯船に浸かる
冷えきった手足、愛おしむように後ろからさすってあげるともどかしそうに彼から声が漏れた
こうやって肌が触れ合うだけでも気持ちがいい、唇を重ねようと頬に手を添えると か細い声が彼から発せられた
「?、コウくんごめんね聞き取れなかった」
「ショウさん……ごめんなさい先……部屋で待っていてくれませんか?」
顔も耳も真っ赤で彼のバクバクと高鳴る心臓の音がこちらにも聞こえてきそうだ
「さっき準備してきたんですがお風呂でもナカ…洗い流したくて……」
ああ!なるほどトイレに籠っていたのは体調が悪かった訳では無かったのか、気が付かなかったとは言えデリカシーが無いことをしてしまった
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