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第10話 3人で勉強会

再会から3週間が経った頃。 週に2、3回、近くのカフェで勉強会をするのが習慣となっていた。 何でも、「赤点を取ったら部活に参加できなくなる、俺は部長だからそれだけはまずい」らしい。 僕も晴海に教えれば、復習になるからWin-Winだ。 今日も勉強しつつ晴海の部活が終わるのを待っている。 「おまたせ」 聞き慣れた声の方を見上げると、なにやら申し訳なさそうな顔をした晴海が、 そしてその背後に。 「どうも♪風宮くん」 歯を出してニシっと笑う男が立っている。 ストレートな髪の毛に、すらっとした体型。 ツリ目で薄い唇のThe 塩顔。 少しだけ日焼けしている。 いかにも運動できます!って感じの風貌だ。 「あ…えっと」 「ごめん、風宮。コイツがどうしても勉強教えてほしいって」 「最近ノリ悪ぃから問いただしたら、勉強会って! 風宮くん、俺の陸上人生は中間にかかってるんだ。この通り」 「人に頼む態度か…」 泣いてる絵文字みたいな顔でお願いのポーズをしたかと思えば、指ハートをしてウインクする男に、晴海が呆れた様子でツッコむ。 だが、おちゃらけ具合と明るさが昔の晴海に似ていて思わず笑ってしまう。 「うん、全然いいよ。僕も復習になるしね」 「仏か?イケメンで性格もいいんスね…。 俺、千秋陸(ちあき りく)。千秋でいいぜ!よろー」 「僕は風宮律月、晴海から聞いてるかな? …千秋、改めてよろしくね」 2人が向かいに座る。 晴海がアイコンタクトをして、ごめんな。と口をパクパクさせて伝える。 いざ、参考書を開いて始めようとすると、 「ん?りっきー、名望学園なんだ」 りっきーって僕のことか…? 彼の目線の先は僕の胸元の校章バッジがある。 これに気がついたのだろう。 「あ、うん。そうだけど」 「スゲー頭いいとこじゃん! 超優秀で超エリートが集まるとこだろ? ナントカって会社の社長も卒業生らしいな〜 それに、ア」 「おい、困ってるだろ」 ペラペラと話し出す千秋を晴海が静止する。 千秋はちぇーっと言いながら、ようやくペンを走らせるのだった。

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