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10アノマレコード:003-C(池袋特区強制日用品化・液体感染災害記録/氷の女王に口付けを②

 ──道すがら微かな匂いを嗅ぎとって、厳重に隔離された部屋に着くと、ジーヴァは中に入った瞬間、むせ返るような果実の甘い匂いに包み込まれる。  流石のジーヴァもこれには堪らずポーカーフェイスを崩して顔を歪めた。  直忠がベッドの上で息を乱して真っ赤な顔で、舌を出し、そこから涎が伝ってベッドに染みを作っていた。 「格下君」  (ジーヴァ、の、声が、聞こえる……?)  虚ろな目で俺は声のする方にゆっくりと顔を向けた。 「ジ、ヴァ……ッ」  舌っ足らずな口調で漸くジーヴァを認識した俺はどうにも困り眉で涙を流した。 「お、おれね、、がまん、できないの……どうしよう……ッッ」  と云ってベッドに踞るようにしてわあ、と泣いた。 「格下」  ジーヴァは再び声を掛けると「僕の手を煩わせないで」と云って「俺の云うことを聞け」とバグり散らかした一人称で命令してきた。  俺は怯えたように暫くジーヴァを見つめ、こくりと頷き、それを見たジーヴァは「服を捲って、胸を触れ」と命令した。  俺は狼狽えながら震える指でシャツを捲ると、自らの手でブラを捲りやんちゃに育った胸に触れた。  ジーヴァは俺のしっとりと汗ばんだ褐色の肌と無駄に育った大胸筋、桃色の粒にごくりと喉を鳴らし見た。 「乳首を弄って見せてよ」腕を組んでジーヴァはクスクスと笑った。 「う、うん……。ん、、……ぁ……」  戸惑いで狼狽え、俺は微かに震えながら、恥ずかしそうに胸に触れると、ジーヴァは「どう? 自分の手で、人に見られながら触るのは」と意地の悪い含みをもった微笑を見せた。  俺は思わず羞恥で消え入りそうになりながらも、健気にジーヴァの命令に従った。  いつもなら、喜んで自らやるような行為なのに、何故かジーヴァに命令されると、恥ずかしさでいっぱいになってしまった。  不意に、ジーヴァの指先が俺の胸に触れた瞬間、俺の身体にビクンッと電撃が走った様に快感が巡る。 「ゃ、ぁッ♡ あ……ぅ……っ♡」 「はは、あ~あ、また泣いちゃった」そう云いながらジーヴァは俺の胸を片手で撫でて粒をきゅっとつまんだ。 「やっ、ぁ、ぁ、、♡」  ジーヴァは人差し指と中指で粒を挟んで親指の腹でくにくにと撫で擦る。  柔らかく、弾力のある粒が直ぐに芯を持ってぷっくりと立った。  徐にジーヴァは俺の背後に回るとベッドに上がって後ろから胸を鷲掴みにした。  たわわに実ってむちりとした胸に指先が溶け込むような快感が俺とジーヴァの本能を煽るように刺激する。 「あっ♡ うっ、んン、、♡ はぁ、ん……♡」 「ふふ、感じてるの? 変態」  ジーヴァが俺の耳元でそっと囁く。 「あう゛~♡ へ、へん、たい……ッじゃないれしゅ……♡」  俺はいやいやするように首を振って否定するので、恐らく生意気だなと感じたジーヴァが思い切り胸を揉みしだいて粒を摘まんだり引っ張ったり押し込んだりして攻めた。 「あっ♡ あっ、あっ♡ やぅ、あう、やぁあ……ッ♡」 「格下の乳首が勃起してるよ」  びくびくと身体を震わせながら、胸を攻められただけで俺は情けなくも淫靡な声を漏らしてジーヴァを愉しませていた。  ふと、ジーヴァの指先が何かで濡れた。  不思議に思って見てみると、俺の乳房から母乳が出ていた。  思わず固まる。  まさか……と思いつつ、むにっ、と胸を揉んでみる。  桃色の粒から白濁とした液がつ、、と垂れた。 (あれぇ~~?? なんれぇ???) 「格下、君の胸から母乳が垂れてる。とんでもない変態。ど淫乱、クソビッチ、超尻軽──」  と云った瞬間、たちの悪い酔っ払い方をしている俺は再び踞ってわあ、と泣いた。 「どうしぇ、俺は、だれにでもまたをひらくおめがれしぅ……!!」 「事実じゃないか」  ジーヴァは逸る気持ちを抑えているかのように、冷静かつ冷たい眼差しで俺を見下ろす。  もっと堪能したかったのに、自分の言葉がトリガーとなって俺がへそを曲げてしまったことに『やってしまった』と云う表情をした。  ジーヴァに当てられたヒートは兎に角強力で、カフカやモルドレッドに続き、またもや身体を苛まれ苦しくて限界の筈だと云うにも関わらず、思わずジーヴァを拒んでしまった。  ジーヴァはふう、と溜め息を吐くと、側の椅子に腰かけて足を組み、俺を眺めた。 「そうか、じゃあ私と格下君の根比べだな」  俺は暫くしくしくと泣いていたが、徐に起き上がると自分の胸を見て、ジーヴァを見て、驚愕の表情で「まだ、おっぱいからおちちがれれる……!!」と叫んだ。  ジーヴァは冷静にその様子を見ながら、さっきも見だろ、馬鹿だな~、と率直に思ったであろう呆れた表情で俺を見た。  それから顔を伏せ、ベッドに拳をボフンと叩きつけると「俺は、このまましぬんら~~ッッ」と喚いた。  ジーヴァのラットで最ッ高に酔っ払っているので最早頭の中がとろとろのシチューに成っている。 ジーヴァは肩を震わせ口元に手をあてうふうふと笑った。  不意に俺は顔を上げると「つらい……」と溢し、はあ……っと甘い声を漏らす。  濡れた唇が照明に反射して艶かしく揺れた。 「じゃあ僕にお願いしてよ」  ジーヴァは俺の情緒が不安定なのを面白がりながら首を傾げて顎をしゃくった。 「それはいやら……」  俺は首を振って拒否した。 「何故」  ジーヴァは途端に不機嫌な顔になる。 「いじわうらから……」  舌っ足らずにそう云うと、ジーヴァに向かってべーっと舌を見せた。 「じゃあ一生そうしていたら良いよ」  ふん、と鼻を鳴らしてジーヴァは組んだ足先をゆらゆらと揺らし、俺から視線を外した。 (なんだろう、ジーヴァの心の声が微かに聞こえてくる……)  ──まるで甘い果実のお酒に浸かっている様な気分で、頭の中が段々と『ある事』にだけ支配されてゆく……。  ──孕ませたい。  このΩから放たれる強烈なフェロモンに意識を持って行かれそうになりながら、ギリギリの所で堪えて、頭の隅で考える。 (──ああ、どうしてこのオメガのフェロモンに抗えないのか、分かった気がする)  ──そうして1時間が経過した頃。 「──ッ、……いつまで意地を張っているの」  ──ジーヴァは唇を噛んで、悔しそうに眉を顰めた。  俺も自分とジーヴァのこんな無茶苦茶な綯交ぜのフェロモンに良くも持ったと自分で自分を褒めたい気分だった。 「いひひ、じーヴぁかおまっか~」  俺は仰向けでジーヴァを見ながらけらけらと笑った。  徐にジーヴァはガタッと椅子から立ち上がると俺の元まで行き、ふにゃふにゃになっている俺を無理矢理起こして、ぐ、と顔を近付けた。  ちゅ。──唇が重なる。 「ん、ふぁ……♡ あ、ん、ん……っ♡」  ちゅ、ちゅっ、ちゅぷっ……甘い水音が二人の唇の隙間から漏れると、ジーヴァは俺の甘い唾液に酔いしれ、俺はアルファに貪られる感覚に悦びを感じる。  歯列から上口蓋まで舐められて、口内を舌が這うと俺の舌を絡めとる。  俺はうなじをぞくぞくさせながら、期待に胸を踊らせジーヴァの求めに応える。  ちゅ、と舌を吸われてびくんと身体が反応する。  ベッドに押し倒される様にして、キスをしながら沈み込むと更に深く舌が犯してくる。  不意にジーヴァが唇を離すと、鎖骨にキスを落として、俺の胸に舌を這わせた。 「あ、あ、……っ♡ や、じ、ヴァ、……っ♡」  ち゛ゅう、粒を吸われて押し寄せる快感に甘い声と共に吐息が漏れる。  粒が刺激されると甘い母乳が滲み出て、ジーヴァはそれを舐めて飲み込んだ。  恐らく蕩けるような甘さに驚きながら、もう片方の手で俺の胸を揉みしだいた。 「んぅ、う、ぁ……♡ ぁは、ン……っ♡」  ジーヴァはぬろぉ、と舌を這わして臍の下の所まで来ると、ちゅう、と強く吸った。 「あ、──ッ♡ はぁあ゛、んッッ♡」  強すぎる快感から逃れようと、俺は半身を軽く起こしてベッドのシーツをぎゅっと握り締めた。  ジーヴァは身体を起こすと、俺を見下ろしながら「俺の云う事聞かないと、ここで止める」と意地悪な顔で笑った。 「や……やめちゃ、やだァ……っ」  俺は真っ赤な顔で、顔を振って嫌がると、両脚でジーヴァの腰を挟み込み自分に密着させた。  ごりっ、と硬いものが俺の下半身に当たると、「はうぅ……っ」と期待で泣いた。 「じゃあ、どうして欲しい」  ジーヴァはその妖しく輝く紫の双眸で俺を捉えると俺の口からおねだりをするように命令する。 「あ、あ……くだしゃい……っ♡」 「何を、どこに」 「じ、ヴァの……硬くて熱いちんぽを、おれの……」 「ちゃんと云え」 「はう、、おれの、おまんこに、いれて、くだしゃいぃ……っ♡」  俺は困り眉で恥ずかしそうに、言葉に詰まりながらも何とか云いきる。 「まあ……及第点、か」  と云うと、ジーヴァは俺の最高級ウールのスラックスと下着を脱がすとガーターベルトはそのままに、愛液が糸を引いた。 「私に良く見える様に、脚を広げろ」 「ん……っ」  ふっ、ふっ、と息を乱しながら俺はゆっくりと両脚をジーヴァの目の前で広げた。  艶かしい褐色の肌と、オメガにしては大振りのペニス、割れ目に添って桃尻が露になると、濡れそぼつた穿孔(あな)から愛液がとろとろと垂れ、元々濡れていたシーツの染みが更に濃くなる。  フェロモンの暴力が俺とジーヴァの脳を、本能を打つとくらりと目眩がした。  ジーヴァは自分の隊服のズボンのファスナーを下げて、そこから隆々とそそり勃つペニスがぶるんっと顔を出した。  凶悪な面構えのソレは笠が開ききりカリ首も太く、幾つもの血管が浮き出ている。  ぐずぐずに濡れた穿孔に熱く硬くギンギンになったペニスを押しあてると我慢出来ずに一気に奥まで貫いてきた。 「ひあ゛、──ッッ♡ あっぁぁあ゛~~ッッ♡」  ごちゅっ! と音がして、肉襞が一気に押し広げられ、俺は目を大きく見開き、口をぱくぱくとひくつかせて、期待していたモノを漸く与えられ快感が頭の天辺から足の爪先まで駆け巡ると大きく身体を震わせて喘いだ。 と同時に中でイってしまった。  きゅうう、と絡み付いた肉襞がペニスを締め付けると蕩けるような快感と共にジーヴァが「く……っ」と思わず唸る。  何故だか俺の手の平の上で転がされているように感じたのか、それが癪だと感じたジーヴァが激しく腰を動かして俺を攻め立て蹂躙するように犯した。 「あっ♡ あっ♡ あんっ♡ や、まっ、てぇ……っ♡ あぁ゛~~♡♡」 「んぐっ、ん、ひあっ♡ あう、あっ、あっ、あぁ゛ッッ♡」 「あん、あんっ、あっ♡ おくぅ゛、あたって、あ゛っ♡ イってる、イってるッ、~~ッッ♡♡♡」  俺は穿たれる度にはしたなく声を漏らして泣いた。  ジーヴァが俺の穿孔に絶え間無く腰を突き入れると、身体が大きく揺れてその度に情けなくて可愛らしい喘ぎ声が室内に木霊する。 「も、もっと、もっとしてぇ……っ♡  おれぇ、もっとほしい……っ、ジーヴァ、が、もっとほしいぃ……っ♡ おれのことっ、めちゃくちゃにして……っ♡」  俺は濡れた唇と赤い舌でジーヴァを煽る様に求めるので、ジーヴァはそれに応えるようにかぶりつく様にキスをして腰を動かした。 「ン、んう♡ んあっ、ふ……っ、んん゛、~~ッッ♡♡♡」  もう何度目になるか分からない白濁としたものが俺の中に熱く弾けると、穿孔を伝ってどろりと溢れた。  俺は思わず快感に打ち震えながら、身悶えする。 「はぁ……直忠、奥緩くなってる」 「ぁ──……ッッ!?!?♡♡♡」  ジーヴァが舌で薄い唇を悪戯っぽく舐めながら、ぐ、と身体を固定させ、勢い良く下半身をバツン! とぶつけた。 と同時にグブゥッッ!!!! とあっては成らぬ音がして、ごりゅごりゅごりゅっ! とペニスが肉襞を擦り弁を引っ掻いてS字結腸まで突き抜けると、ブワッと巨大な多幸感が俺を襲った。  カヒュッ、と余りの衝撃に俺は息を詰まらせ目を見開いた。 「ひ、──あ゛ッッ♡ あああ゛……っ♡ おかしっ、なうう゛♡ んあ゛っ、ふあぁあ゛♡ らめぇ、あ、あ……っ♡ また、イ……ッ♡ あっ、イってる、とまんないっ、あうぅううう゛~~ッッ♡♡♡」  びくんびくんと大きく震えて、俺は涙をポロポロと零しながら達し続けた。  しかしお互いのヒートが更に助長し、次から次へと身体を貫くような快感が波のようにやって来ても、まだ足りない、まだ足りないと俺はジーヴァを求めることを止められなかった。 「あ、あ……っ、じヴぁ、くん……っ。おれ、あっ、はしたなくて、ごめ、なさ……っ♡」 「本当にな」  ジーヴァは激しく腰を打ち付ける。 「あっ、おくぅ゛、いい゛……っ♡  もっとごちゅってしてぇ゛……っ♡  おれのっなかにっいっぱいっだしてぇ……っ♡♡♡」 「直忠……態と煽ってる?」  俺の乱れた表情が、ジーヴァの心を弄ぶ。 「ひあ♡ あぁあうっ♡ あっ、あっ、あぁ゛ッッ♡ あんっ♡ はぁ、やっ、すご、い……っ♡ ぅんっ、ん、ふあ、あっ、だめっ、だめえぇ゛~~♡ イってるからぁ゛、~~ッッ♡♡♡」  何度となく達して、それでも足りなくて、ジーヴァの前でもナカでも甘えて喘いで淫らに蕾を花開かせるように、俺は艶かしい肢体でジーヴァを無意識に虜にしていった。 「直忠の……ど淫乱」  幾度も重ねた情事で、ジーヴァの額から零れる汗が俺の胸に落ちる。 「ご、めんなさぃぃ……♡」  俺はジーヴァの頭をぎゅう、と抱き締め優しく撫でた。  ふわっと穏やかな優しい香りが俺とジーヴァの鼻を擽ると安心させるように包み込んだ。 「直忠……生意気」  ジーヴァは再び俺にキスをした。 ◆   ──そしてまたもやお約束。目が醒めると自分の部屋に居たのだった。

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