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21アノマレコード:008-H(浅草上野特区有機無機融合・生体侵食災害記録/蕩けるようなデライト①

 「──あ……?」  意識の底からゆっくりと目が醒めると、俺は見知らぬ部屋の、ひどく柔らかなベッドに寝かされていた。  衣服の隙間から漂ってくる微かな重油の匂いと、嗅ぎ覚えのある鋭いアルファのパルスで、直忠の直感がすぐに状況をハッキングする。これは──。 「起きたかよ」  低くハスキーな声が、薄暗い部屋の空気を叩いた。 「……アクシャラ?」 「……ああ」  俺がダチョウ並みの脳みそをヘラヘラと明滅させながら胡乱な視線をやると、視線の先、ストロベリーピンクのポンパドールリーゼントを妖しく部屋の灯りにきらめかせたアクシャラが、そこに佇んでいた。 「なんで、俺がここに……っ」 「……お前、自分ちで、無防備にぶっ倒れてたンだよ。しかも、周囲の空間をバグらせるほど、とんでもねぇオメガのフェロモンをそこら中に撒き散らしながらナ。他所の有象無象の雄に毟り取られる位なら、自分が食った方がマシだろ」  そう云いながら、アクシャラがベッドの縁に逞しい膝を乗せると、ギシッと重いスプリングが不条理な音を立てて軋んだ。  ここは──アクシャラの部屋……?  下腹部の疼きは相変わらず劇薬のように熱く、期待と恐怖のハザードで、俺の分厚い胸元がドキドキと凶暴に弾けていた。  思考がとろとろのシチューに蕩けそうになったその瞬間、ずぼっと二本の引き締まった指が、俺の口内へと不躾に突っ込まれた。 「しゃぶれ」 「ん、、」  口腔内に無理やり突っ込まれた指を、俺はされるがまま舌でぬめりと絡め取り、ちゅう、と音を立てて吸って舐め上げた。  182センチの褐色筋肉達磨としてのプライドなんて、オメガの本能の前にはただの消しゴムのカスだ。 「ん、んぅ、ふぁ……ッ」  二本の指が口内を蹂躙し、弄ぶように荒々しく動くと、くぱっと口を無理矢理に広げられる。  そのまま濡れた感触と共に引き抜かれた指には、とろりと透明な唾液が細い糸を引いて妖しくきらめいた。  アクシャラはその指に付着した唾液を美味そうに舌で舐めとると、一瞬だけ驚いたように桃色の双眸を見開き、改めてベッドの上の俺を凝視した。  それから、俺の下唇に熱い親指をぐいとあてて、影が重なるように深く口づけした。  ちゅ。──唇が重なる。 「ん、ふぁ……あ、ん、ん……っ」  ちゅ、ちゅっ、ちゅぷっ……甘く淫猥な水音が、二人の唇の隙間から静かな室内に漏れ出す。  硬い歯列から敏感な上口蓋まで執拗に舐め回され、口内を支配するように舌が這い回ると、俺の舌は強引に絡めとられた。  うなじをぞくぞくと心地好く痺れさせながら、俺は期待に胸を踊らせ、壊嵐の竜の激しい求めに必死に応えていく。  ちゅ、と不意に舌を強く吸われて、びくんと俺の大きな身体が本能的なパルスの电流で反応した。  ベッドに深く押し倒される様にして、何度もキスを重ねながら沈み込んでいくと、さらに深く、喉の奥を犯してくるようなディープキスが俺の理性を消し飛ばしていく。 「ん、、ぅ」  何度も何度も飢えた獣のように口づけし、執拗に舌を絡めてお互いの呼吸を屠り合う。  甘い果実のような唾液に、まるで溺れるような感覚に視界が白くなる。  やがて唇が離されると、息を整える暇もなく、俺の分厚い鎖骨に容赦ないキスが落とされた。  それから、ダボついた私服の下へと、アクシャラの手が滑り込んでくる。  無駄に育った俺の大胸筋をホールドしていた特注メンズブラの繊維が、外側からの圧力でパッツンパッツンに軋んだ。アクシャラはその防弾繊維を強引に押し退け、剥き出しになった乳首に指の腹で触れると、くにくにと容赦なく揉んで潰し、鋭い爪で引っ掻くように愛撫した。 「ん……ッ、ン……」  ちゅう、と音を立てて先端を吸い上げられると、ぴくん、ぴくん、と俺の肉体が哀れに反応する。  もう片方の手で褐色の大胸筋を強引に揉みしだかれ、口の中で乳首を転がすように転がして舐められる度、俺は全身を震わせて喘いだ。  不意にアクシャラが唇を離すと、今度は首筋から鎖骨へと熱い舌を這わせ、再び俺の胸元に吸い付いた。 「あ、あ、……っ! やぁ……っ♡」  ち゛ゅう、と音を立てて乳首を深く吸い込まれ、脳髄へとダイレクトに押し寄せる快感に、はしたない甘い声と共に熱い吐息が漏れる。  アクシャラは、無駄に育った俺の胸を、壊すような力強さで何度も揉みしだいた。 「んぅ、う、ぁ……♡ ぁは、ン……っ♡」  ぬろぉ、と濡れた舌を這わしてジーンズの隙間、臍の下まで降りてくると、そこをちゅう、と強く吸い上げられた。 「あ、──ッ! はぁあ゛、んッッ♡」  強すぎる快感の落差から逃れようと、俺は大きな半身を軽く起こし、ベッドの白いシーツを指の摩擦熱で引き裂かんばかりにぎゅっと握り締める。  ベルトを外され、乱暴にズボンを膝下まで脱がされると、そこに出現した下着には、オメガの蜜によるドロドロの染みがすでに出来上がっていた。 「……ブラもそうだけどよぉ。お前、えっろい下着穿いてんじゃねえよ……」 「俺の趣味、良いからよぉ……♡」  俺は涙目で赤面しながらも、オメガとしての意地で、潤んだ瞳を上目遣いに向けた。  アクシャラがゆっくりと下着をずらし、その完全に発情して濡れそぼった穿孔の入り口に、容赦なく指をあてる。  そのまま、二本の指が容赦なく狭い奥へと侵入してきた。  ぬち、ぬちゅ、と淫猥な水音が静かな室内に響き渡る。  指は中で熱い肉襞にぎちぎちに絡めとられ、キュウ、と壊れそうなほどに締め付けられた。  思わず喉がゴクリと鳴る。 「あ、う……っ、んんぅ♡」  アクシャラは俺の片足の太腿をむちっと大きな手で掴んで強引に左右へと広げると、中のセーフティを探るように何度も指を激しく出し入れした。  俺がはしたなく鳴く度、アクシャラはそれをあやすように優しく唇を重ねてキスをする。ちゅ、ちゅう、と熱い舌を口腔の最深部まで絡めさせてくる。 「アクシャラぁ……♡ 欲しいぃ……♡ ダメ……?」  俺はもう我慢の限界を迎え、逞しい両脚でアクシャラの逞しい腰をガッチリと挟み込み、自分の方へと無理やり密着させた。  ごりっ、と熱く硬い質量が、俺の下半身に押し当てられる。 (これで俺を奥まで貫いて……滅茶苦茶にしてぇ♡) 「……俺に良く見える様に、その脚を広げろや」 「ん……っ」  ふっ、ふっ、と荒い息を乱しながら、俺はゆっくりと両脚をアクシャラの目の前で大きく広げた。  アクシャラは、黒いガーターベルトストッキングがパッツンパッツンに食い込んでいる俺の太股から、緊張で震える爪先までゆっくりと、ちゅっ、ちゅっ、と皮膚を吸うようにキスをした。  それからアクシャラは、自分の隊服のズボンのファスナーを下げると、そこから隆々と凶悪にそそり勃つペニスがぶるんっと顔を出した。  戦闘狂の証のようなそのソレは、笠が完全に開ききってカリ首も太く、幾つもの赤い血管が怒張して浮き出ている。  アクシャラは俺の腰を上向きに曲げ、ぶ厚い尻を強引に持ち上げた。  そして、ぐ……ッ、と全体重の質量を乗せて腰を奥に入れる。  ぐずぐずに濡れそぼった穿孔に、熱く硬くギンギンになったペニスを押しあてると、我慢出来ずに一気に最深部まで貫いた。 「ひあ゛、──ッッ♡ あっぁぁあ゛~~ッッ♡♡♡」  ごちゅっ! 肉のぶつかるような音がして、肉襞が一気に押し広げられ、俺は目を大きく見開いた。口をぱくぱくと金魚のようにひくつかせ、期待していたモノを漸く与えられた快感が、頭の天辺から足の爪先まで強烈な電流となって駆け巡る。  俺は大きく身体を震わせて、はしたない声で喘いだ。  アクシャラのペニスが再度思い切り中に突き入れた瞬間、俺は涙で濡れた目を見開いて、口の端から涎をダラリと滴しながら「おっ、んお、うあぁあ、~~ッッ♡♡」と大きく痙攣した。元より狭い中がアクシャラを締め付け、すぐにアクシャラも熱い吐精を中にぶちまけたのが判った。  アクシャラは俺のペニスも大きな手で同時に扱きながら、下半身の腰のピストンは一切止めない。  まだぴくぴくと痙攣する半開きの口で、俺は「ん、あ……もっと、して……?」と潤んだ瞳で、狂おしいほどにおねだりした。  アクシャラのペニスが、俺の熱を吸ってさらに巨大にビルドされていく。  きゅうう、と絡み付いた肉襞がペニスを締め付けると、蕩けるような極上の快感と共に「く……っ」とアクシャラが思わず顔を歪めて唸った。  そのまま、激しく上から腰を打ち付け、攻め立てるように直忠の最深部を犯してくる。 「おっ♡ おっ♡ あんっ♡ や、まっ、てぇ……っ♡ あぁ゛~~♡」 「んぐっ、ん、ひあっ♡ あう、あっ、おっ、あぁ゛ッッ♡」 「あん、あんっ、おっ♡ おくぅ゛、あたって、お゛っ! イってる、イってるッ、~~ッッ♡♡♡」  今さら体裁なんてどうでもいい。穿たれる度にはしたなく声を漏らして啼くしか出来なかった。  穿孔に絶え間無く腰を突き入れると、182センチの身体が大きく揺れて、その度にはしたない喘ぎ声が静かな室内に木霊する。 「も、もっと、もっとしてぇ……っ♡ おれぇ、もっとほしい……っ、アクシャラのぉ、もっとほしいぃ……っ♡ 俺のことっ、めちゃくちゃにして……っ♡♡♡」  そう云えば、アクシャラはかぶりつく様に激しいキスをして腰を動かした。 「ン、んう♡ んあっ、ふ……っ、んん゛、~~ッッ♡♡♡」  もう何度目になるか分からない白濁とした熱い液体が中に弾けると、穿孔の隙間を伝って、ベッドのシーツへと どろりと溢れ落ちた。  あまりの快感の物量に打ち震えながら、俺は身悶えする。 「はぁ……お前、奥緩くなってンな」 「ぁ──……ッッ!?」  アクシャラが舌で薄い唇を悪戯っぽく舐めながら、ぐ、と俺の腰をベッドに固定させ、勢い良く下半身をバツン! とぶつけた。  と同時に、グブゥッッ!!!! とあっては成らぬ音が響き、ごりゅごりゅごりゅっ! とペニスが肉襞を擦り弁を引っ掻いて、結腸の最深部まで完全に突き抜けた。その瞬間、ブワッと脳髄をハッキングするような巨大な多幸感が襲ってくる。  カヒュッ、と余りの衝撃に直忠は息を詰まらせ、白目を剥くように目を見開いた。  そして、イキっぱなしのペニスからプシュッと勢いよく潮を吹いた。 「ひ、──あ゛ッッ♡♡ あああ゛……っ! おかしっ、なうう゛! んあ゛っ、ふあぁあ゛! らめぇ、あ、あ……っ! また、イ……あっ、イってる、とまんないっ、あうぅううう゛~~ッッ♡♡♡」  びくんびくんと大きく肉体を震わせて、情けなく涙をポロポロと零しながら、俺は何度も連続して達した。  それに反応して、アクシャラも「ぐ、……ッ」と唇を噛み締めて腰を突き上げる。  再び腰を動かして今度はさらに奥まで当たるように突き入れると、その度に俺の口からだらしない声が漏れ出た。 「ふあ、んっ、お、ン、あっ……♡」 「おくぅ、あたって……ッ、お、そこ……ッ、おぁっ、んぁあっ、~~♡」 「お、まって、おっ、やっ、もっ、すご、いいっ、そこぉっ、もっと、もっとぉ、んぉ゛~~♡」  次から次へと身体を貫くような快感が波のようにやって来ても、俺の中に眠る【器】はまだ足りない、まだ足りないと身体がアクシャラを求める。 「あ、あ……っ、アクシャラぁ……っ。あっ、はしたなくて、ごめ、なさ……っ♡♡」 「は。今さらだべ……?」  アクシャラは戦闘狂の瞳をギラつかせ、激しく腰を打ち付けてくる。 「あっ、おくぅ゛、いい゛……っ♡  もっとごちゅってしてぇ゛……っ♡  おれのっなかにっいっぱいっだしてぇ……っ♡♡♡」 「お前……煽ンのうめぇな。望み通りに……ッ!!」  ──ゴチュッッ!! 「ひあ♡ あぁあうっ♡ おっ、おっ、おぁ゛ッッ♡ あんっ♡ はぁ、やっ、すご、い……っ♡ ぅんっ、ん、ふあ、おっ、だめっ、だめえぇ゛~~♡ イってるからぁ゛、ンぉ゛~~ッッ♡♡♡」  何度となく達して、それでも足りなくて。そのまま奥に何度も突き入れられると、俺は泣いて喘ぎ、口元から涎がボタボタと零れ落ちる。 アクシャラは俺の片足を持ち上げて、れろ、と舌を這わして噛みつくと、俺は「んあ、あ……っ! んお、噛んでぇ♡ 良いよぉ……っ♡」と潤んだ瞳でアクシャラに視線を向けた。するとアクシャラは徐に俺を裏返し、後背位から一気に腰を突き入れた。  まるで電撃が走ったように身体はびくびくと震えて、思わず息が詰まりそうになる。  ぱちゅ、ぱちゅん! しとどに濡れた穿孔はペニスを奥へと誘い込むと、突き上げる度にきゅう、と締まって蠕動する。  頭を振りながら、押し寄せる快感に脳がどうにかなりそうになりながら、俺は啼いた。 「ふぁ、、おぅっ♡ あっ、あっ、あ゛~~♡ んぁっ、きもちぃ……っ♡ きもちぃい♡ それすきっ♡ そこぉ♡ すきすきぃ♡ いいっ♡ おくぅ♡ お♡ もっと♡ アクシャラ♡ もっと♡ いっしょにきもちくなろ♡ んぉ♡ あ゛~~♡♡♡」  俺がそう啼けば、アクシャラは俺の耳朶を舐めしゃぶり、獰猛に噛み付いた。 「あっ♡ だめ、だめっ、それ……っ、んぉぉ゛、ゆるしれぇ……! っお゛、~~ッッ♡♡」 と、俺は涙をポロポロこぼしながら中をきゅう、と締まらせて達した。 「この、どスケベがよぉ……」  幾度も重ねた情事で、再び腰を曲げた状態に持っていかれると、アクシャラの額から零れる熱い汗が俺の褐色巨乳の胸に落ちる。 「ご、めんなさぃぃ……♡♡」  俺はアクシャラの頭をぎゅう、と抱き締め、そのストロベリーピンクの髪を優しく撫でた。  ふわっと穏やかな優しい香りが鼻を擽ると、俺はお母ちゃんとしての母性で、安心させるようにアクシャラを包み込んだ。 「くっそ……大事にするつもりだったのに……」 アクシャラの忸怩たる後悔の言葉を聞いた後すぐに、俺は深い微睡みの中へと静かに落ちていった。

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