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第6話 甘えていい日
ねぇ、聞いて?
俺の彼氏。
最近、ちょっと甘えたがってる気がするんだ。
冬馬って、前までは何でも自分で平気な顔してたのに。
今はたまに、
「今日はそっちで決めて」
とか、
「……任せる」
とか言うようになった。
まあ、それ言うときも絶対こっち見ないんだけど。
それでさ。
もしかして冬馬。
たまには何も考えないで。
全部こっちに任せたい日もあるのかなって思って。
尻尾のついたオモチャを買ってみたんだ。
半分、遊びで。
そしたら思った以上に気に入ったみたいでさ。
こないだなんか……
****
冬馬に四つん這いになってもらって。
尻尾プラグをアナルにしっかりと沈めて固定。
首輪もしっかりつけて。
俺はその先についたリードを軽く持つ。
最初の冬馬は、ものすごく恥ずかしそうだった。
「……見るな」
って言うし。
「似合ってるよ」
って言ったら、
「うるさい」
って睨むし。
いつもの冬馬だよね。
でも。
俺がリードをほんの少し動かしたら、
「……っ」
って肩が揺れた。
後ろの尻尾まで、ぴくっと動く。
プラグが動いて、奥がきゅんきゅんしたのかな。
可愛い。
「どうした?」
って聞いたら。
冬馬は何も言わない。
しばらくそのまま黙ってたんだけど。
やがて振り返って。
「……ご主人様」
って。
俺、一瞬聞き間違えたかと思った。
だって冬馬がそんなこと言うなんて思わないじゃん。
すでに熱い蜜がプラグの周りからとろとろと滴り始めている。
「なに?」
って、できるだけ普通に返した。
そしたら。
耳まで真っ赤にして。
「……もっと、構ってください」
って。
あ。
って思った。
いつもの冬馬なら、
もっと触って。
とか、
そばにいて。
とか。
そういうのを言うだけでも散々迷うのに。
今日は言えた。
「ご主人様」っていう役があるから。
冬馬じゃなくて、今はそういう子だから。
そんな言い訳ができるから。
素直に甘えられるのかもしれない。
しかも言うだけじゃなくて。
自分から少しずつ俺の方へ下がってくる。
腰を後ろに突き出して、プラグの入った穴をくぱくぱと開いてみせる。
尻尾を揺らしながら。
そう思ったら。
なんか、すごく可愛く見えてきた。
だから俺も、からかわなかった。
「分かった」
って言って。
まず背中をゆっくり撫でた。
首筋から肩。
それから腰まで。
俺の手が動くたび、冬馬の身体から少しずつ力が抜けていく。
尻尾プラグを少し引く。
それから、またゆっくり戻す。
冬馬の腰が小さく揺れた。
「ご主人様……」
「ん?」
「そこ……好きです」
また言った。
ちゃんと。
自分が何をしてほしいか。
俺、内心かなり嬉しかった。
「じゃあ、もう少し?」
冬馬は小さく頷いた。
しばらくそうやって。
冬馬が好きなように触れて。
近くにいて。
少し強くリードを握ると、すぐ身体を震わせる。
プラグを抜いて。
今度は俺のちんぽをゆっくりと挿入していく。
冬馬はもう、自分で頑張ろうとしない。
そのまま俺に寄りかかって、全部任せてくる。
「もっと……」
「もっと?」
いつもならそこで、
「何でもない」
って逃げるところなのに。
今日は違った。
冬馬は目元を赤くしながら、
「もっと、近くに来てください」
って言った。
冬馬のほうから腰を寄せてくる。
俺をもっと深くまで入れようとするみたいに。
だから望まれた通り。
後ろからしっかり抱き寄せた。
「これくらい?」
「……もっと」
「まだ?」
「もっと」
望まれた通り、少しずつ腰の動きを強くする。
冬馬の弱いところに当たるたび。
声も、だんだん隠せなくなっていった。
なんかさ。
すごいんだよ。
普段あれだけ素直じゃない冬馬が。
今日はちゃんと全部言う。
近くにいて。
触って。
離れないで。
もっと。
全部。
「嬉しい?」
って聞いたら、
「……はい。ひぐっ……深い……」
って。
目元はもう潤んでる。
声もかなり乱れてる。
それでも、自分から「もっと」って言ってくる。
その声が、もう完全に甘えてる。
たぶん、
「ご主人様」
って呼んでる間だけ。
甘えてもいいと思えてるんだ。
そう考えると、俺も意地悪する気がなくなってきて。
ただ冬馬が安心するように。
ずっとそばにいてやった。
****
しばらくして。
俺が少し身体を離したとき。
冬馬が慌てて振り返った。
「待って」
って。
「どうした?」
「……まだ」
「まだ?」
冬馬は恥ずかしそうに俯いた。
でも。
今回は黙って終わらなかった。
「……もう少し、ここにいてください」
「……もっと、ご主人様のって分かるくらいにして。もっと……種付けしてください」
って。
奥でびくびくと脈打つちんぽから。
熱い精液をどぷどぷと注ぎ込む。
白濁が溢れ、お腹がぽっこりと膨らむ。
満たされても、まだ腰を振り続ける。
なんか、その一言で分かったんだ。
冬馬が欲しかったのって。
命令されることそのものじゃない。
言うことを聞かされたいわけでもない。
たぶん逆なんだ。
普段、自分でちゃんとして。
仕事でも愛想よくして。
俺の前でも平気な顔して。
欲しいものがあっても、なかなか言えなくて。
そういう冬馬が。
たまには全部やめたいんだ。
何してほしいか考えるのも。
格好つけるのも。
ちゃんとしてるのも。
全部こっちに預けて。
俺がそばにいるから大丈夫って思いながら。
思いっきり甘えたい。
それが冬馬にとっての、
「ご主人様」
なのかもしれない。
だから俺は、リードを緩めた。
それから冬馬を抱き寄せる。
背中をゆっくり撫でた。
「今日は俺が面倒見るから」
そう言ったら。
冬馬の身体から、ふっと力が抜けた。
それまでずっと残ってた恥ずかしそうな顔。
少しだけ柔らかくなる。
最後まで顔は真っ赤なのに。
嬉しそうに目を細める。
精液がとろとろと溢れ出すのも構わず。
ねだるようにより添ってくる。
「何もしなくていいよ」
って続けた。
「欲しいときだけ、欲しいって言えばいい」
冬馬はしばらく黙ってた。
それから。
俺の胸に額を預けて。
「……お願いします」
って。
すごく小さな声だった。
でもさ。
俺にはそれが、
「もっと」
よりも、
「構って」
よりも。
なんか一番、冬馬らしいおねだりに聞こえた。
任せる。
お願いします。
そんなことまで俺に言えるようになったんだなって。
また一つ、冬馬のことを知った。
こいつ。
強くされたいんじゃなくて。
俺の前では。
とことん甘えても大丈夫って思いたかったんだ。
……そういうの分かっちゃうとさ。
ますます甘やかしたくなるよね。
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