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Day3-9*

「ひ‥どい、っ‥」 今にも泣き出しそうな声で呟いた志乃は、自分で脱ぐしかないことを悟ったのか、下着の縁にかけた両手をゆっくりと下ろしていく。 筋肉質な躯体(くたい)が露わになっていき、やがて体液で艶かしく濡れた先端が顔を見せた。 「ひどくされるのが好きなくせに」 そう素っ気なく言い放ち、完全に露出した性器を包み込むように右手を這わせると、首元に熱っぽい吐息がかかる。 本心を突かれたせいか、与えられた刺激のせいか、鈴口から粘液が溢れ出ていくのを眺めていると、心の中に沸々と込み上げてくるものがあった。 泣くほど辱めてやりたいと思う反面、どろどろになるまで甘やかして、心も身体も僕だけのものに_。 「‥は‥‥っ、‥ぁ」 手を上下するのに合わせて聞こえてくる喘ぎ声に、思わず自制心を失いそうになる。 彼の臀部に触れている自身の昂りが、切なげに疼いていた。 「も‥っと、ちゃんと‥」 陰茎を撫でる手つきが焦れったいと言わんばかりに、志乃は腰を揺らし、掌にそれを押し付けてくる。 フロアにいた時から勃っているのだ、一刻も早く射精(だ)したいのだろう。 彼の右手は不自然に辺りを彷徨っていたが、見られている手前、自分で触れるわけにはいかないと、何とか踏みとどまっているようだ。 「ぁ‥た、まき‥くん?」 不意に上下に動かしていた手を止めると、不安げに名前を呼んでくる。 一挙手一投足に反応を示す男の姿があまりにも可愛らしく思えて、もう少しだけ虐めてみたくなった。 「志乃さんの好きに使っていいですよ」 そう言って軽く握るように手の形を変えてやると、耳元でごくりと唾を飲み込む音が聞こえた。 てっきり素直に従うかと思っていたが、どうやら一筋縄ではいかないようだ。 「こんな‥の、やだ‥‥っ」 まるで子どもみたいな口ぶりで、珠希の肩に乗せた頭を力なく左右に振る。 先ほどまで自ら腰を動かしていたというのに、いざとなると羞恥心が込み上げてきたのだろうか。 「‥嫌じゃないでしょ?」 頑なに動こうとしない志乃の代わりに、仕方なく数回扱いてやると、突然の快感にあられもない声を上げる。 想像していたよりもずっと甘い声が脳内に響き渡り、珠希自身も興奮を抑えるのに必死だった。 「な、‥んでぇ‥‥」 すぐにでも達してしまいそうな様子に、ぴたりと手を止める。すると恨めしそうに濡れた瞳をこちらへ向け、情けない声で呟いた。 何のことか分からないといった表情で、彼の顔を見つめると、ようやく観念したのか ゆっくりと腰を振り始める。 ひどく扇状的な腰つきは、普段の志乃が“そっち側”であることを証明していた。 そんな彼が抱かれることを選んだという事実は、珠希の執着心を助長させていく。 筋肉質な胸元に巻きつけた左腕に力を入れ、首元へと指を這わせると、何かを期待するかのように凭れた頭を持ち上げていった。 「‥ふぅ‥っ、ん‥‥」 油断するとすぐに溢れてしまう嬌声を、左手で口元を覆うことで必死に抑えている姿が何ともいじらしい。 黒髪から覗く項(うなじ)は、灯りに照らされじっとりと汗ばんでおり、無意識のうちに唇を近づけていた。 「な、‥なに‥っ‥ぅ」 唇が触れるとあからさまに動揺を見せるが、抱き締めた腕に抵抗は感じられない。 健康的に日焼けをした まっさらな肌を前に、自分のものだという印を付けたい衝動に駆られる。 「ひっ‥ぃ‥」 すんでのところで思い止まり、代わりにそこへ歯を立てた。軽く顎に力を入れると、右手に包み込まれた屹立がぴくりと反応すると同時に、腕の中の男は悲鳴に近い声を上げる。 恥辱だけでなく痛みまでもが快楽になるこの身体を、誰にも見せたくないなんて。 止めどなく湧き出る独占欲の正体に気付かぬまま、わずかに歯形のついた肌に舌を這わせた。

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