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Day3-10*

項をねっとりと這う舌の感触に、腰が抜けてしまいそうになるのを必死に堪(こら)え、彼の手に擦り付けている竿に意識を集中させる。 あともう少しで、ようやく熱を解放することができそうだ。 「‥イきそうなの?」 その様子に気づいた男は、耳元で熱い吐息混じりに言った。 どうやらこの身体のことは全てお見通しらしい。 正直にこくこくと頷き、快楽の大きい裏筋を繰り返し人差し指の縁(ふち)で刺激すると、終わりはすぐに目の前に見えてくる。 「っ‥ゔ、ぅ‥‥」 その時、突然陰茎を握る手に力が入り、思わず腰を止めた。低い呻き声を上げた志乃の性器は、射精のタイミングを失いひくひくと震えている。 「勝手にイっちゃだめでしょう?」 絶え間なく聞こえてくる音楽も、扉の外にある小便器の辺りで会話する人の声も気にならないほど、珠希の声だけが脳内に響いていた。 まるで小さな子どもを叱るかのような口調が堪らない。 短く息を吐き出しながら呼吸を整えていると、彼は再び口を開いた。 「‥ごめんなさい、は?」 28年間生きてきた中で、ここまでの恥辱を受けたことがあっただろうか。 肉体的な苦痛だけが俺を興奮させるものとばかり思っていたが、こっちの方がよっぽど_。 「ご‥めん、っ‥」 「聞こえない」 口を押さえていた左手を下ろし、やっとの思いで絞り出した声は、男の言葉によって遮られる。 冷淡なその口ぶりに、忽(たちま)ち志乃の顔は赤く染まっていった。 「ご、ごめんなさ‥い」 その6文字を言い終えると、何とも言い表し難い高揚感に襲われる。 じわりとぼやけていく視界に、自分が泣きそうになっていることに気がついた。 珠希はくすっと笑い、優しい声色で「いい子」と呟くと、おもむろに首元に置いたままの左手を志乃の口元へと運ぶ。 「いい子には、ご褒美をあげないと‥ね?」 手のひらを覆うように着たグレーのパーカー。 袖のリブ部分で口から鼻にかけて覆われ、後ろに立つ彼の肩に後頭部を押しつけられる。 屹立を握りしめていた右手から力が抜けていくのを感じたが、腰を動かす余裕などなかった。 「ぅ‥ぐ、っ‥‥」 徐々に体内の酸素を失い、息が苦しくなってくる。 苦悶の表情を浮かべ身悶えていると、亀頭部分に触れる指の感触に気がついた。 「苦しいねぇ」 他人事のように言い放つ男の声は、この状況を楽しんでいるのか、どこかご機嫌な様子だ。 頭を振って逃れようとするが、思った以上に力が強くて敵わない。それどころか抵抗すればするほど、臀部に当たっている彼の硬さは増していくようだった。 「ん゛ん‥っ、ぅ‥」 瞼を閉じると目尻に溜まった涙が右目から溢れ、袖口から出た彼の指先を濡らす。 親指で執拗に敏感な部分を刺激され、あまりに強すぎる快感に身を捩るが、当然逃げ場などどこにもない。 「ぐぅ‥ゔ、‥んん‥っ!」 あっという間に限界へと導かれた志乃は、ガクガクと脚を震わせながら吐精する。 遠くなる意識を何とか保ちながら、ようやく解放された鼻口から空気を吸い込んだ。 押し出されるようにして出てきた精液は暫くの間止まらず、それがひどく恥ずかしかった。

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