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第13話
人類全員平等計画。
男女なんて関係のない世界。
自由に恋愛して、自由にお金を稼ぎ、自由に生活する。
そんな世界が、平等な世界。
「俺ん部屋、泊まる?」
でも、人には、個性がある。
だから、一律になる必要はない。
ただ、出来ない人には、サポートが必要で、出来る人は、頑張って、能力を伸ばしてもらいたいなぁって、多分、人々は、そう思っている。
決して、嫌味ではない。
俺は、助けが必要なタイプだからね。
「……」
美智留への返事には、悩んだ。
一人の時間が長かった分、人と居ると刺激が強いから、何となく、また、一人の時間に入り浸りたいような、休まる時間が欲しいような。
でも、美智留と居るのは、案外、気楽で。
上手く、かち合わさってるような、錯覚を起こしてしまうような、感じだから。
「うん、泊まる」
隣同士、部屋に戻る、その足を合わせて、でも、やっぱり視線は、合わさらないまま、そんな予定を決め合った。
約束ではない。ただの、予定。
各々が決め合って、その決め合った結果が、一致しただけの、お話。
「そこだよな?おめぇの部屋」
「ん?」
「制服持ってこいよ、明日、バタバタしたくねぇだろ?」
「んー、分かった」
「んじゃ俺、部屋行ってっから、勝手に入ってきて」
「ん」
待たないんだ。
ふと、気になったのが、そこ。
いや別に、嫌な気はしないと言うか、寧ろ、その方が気楽で良いんだけど。
大抵、連むとそこら辺が面倒臭いイメージがあったから、またそれも、美智留のやり方が、上手いんだろうなぁと、勝手ながら。
「…」
玄関の扉を開けて、左側の扉を開ける。
俺の部屋に辿り着く。暗いので電気を点ける。
ベッド上に、さっき脱いだ制服が散らされている。
上着を拾い上げて、シャツは新しいものをと手に取った。
あと、必要なものは、カバンだけ。
明日もテストだから、筆記用具さえあれば良い。
「…」
何となく、一度、立ち止まり、携帯画面をつける。
兄から、一文が届いていた。
“大丈夫?”
やっぱり、心地良い。
うん、ちょっと寝れた
そう、返事して、携帯電話をスウェットのポケットに入れ込み、用意したあれそれを手に、寮内、二階にある、美智留の部屋に向かった。
「……♪」
美智留は、鼻歌を歌いながら、ベッドの上に仰向けに寝転がり、携帯を弄っていた。
さっき読み終わったのだろう本は、俺が寝転んでいたその床の上ら辺に置かれている。
「…」
どうしよう。
読もうかな。
面倒臭いな。
「…、俺、どこで寝たら良いの」
だから、ふと、気になり、そんな質問をした。
「どこでも良いよ?」
軽い声が返ってきた。
俺の口は、一の字に閉ざされる。
うん。また床で寝ろと?
「お前は、どこで寝るの」
「は?ベッドだよ」
「俺は?」
「だから、どこでも良いって。何?床で寝んの?」
「じゃないの?さっきみたいに」
「体痛くなるだろ?…って、思うけど、おめぇが嫌ならそこで寝るしかないけど」
「、……」
何?
なんか俺から側で寝させてってお願いしなきゃいけないみたいな口振りと言うか、そんな、やり取り。
「…。」
いつも毎回誘ってくる癖に、何で、ここで今、そんな感じなの?
喉から手が出るみたいに、ワラワラと心の中で何かがざわつく様な。
もどかしい。そう、表すならば、その言葉がしっくり来る。
大変、もどかしい奴だな。こいつは。
「じゃあ、側で寝る。」
嫌なんて言うなよ?
そう思ったけど、美智留は、やっぱり、美智留だった。
「ん。おっけ~」
俺の、まあ言うなれば苦手な所を隠してくれると言うか、受け入れてくれると言うか、許してくれると言うか。
嫌味のない奴だなぁと言う印象は、まだ、崩れそうにない。
「…うん」
だから、俯き加減に、そう頷き返して、ベッドの側に来た時、
「…、…、」
どこに居座ろう。
と、辺りを見渡して、
「…。何してんの?ベッド座って良いよ」
結局、そう、助け舟を出されて、
「…。うん」
何だか不機嫌な声を返してしまいながら、
「、。うおっ、そう来るか、」
ノシノシと上がり込み、奥側の壁を背もたれに座って、
「…。やかましいわ。」
取り出した携帯画面に、再び、目を向けた。
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