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第15話

幽霊が彷徨う街。 幽霊は、除霊すると時により成仏して、人は、恐怖からの支配から抜け出せる。 陰陽師をどれほど作り出したとして、居なくならないほどの幽霊の数は、死者と比例しているならば、見えなくとも、手を伸ばしただけで、きっと、触れられるのだろう。 寂しいなら、幽霊とでも遊ぼう。 俺もいつかは、そうなるから、きっと精神に抱えている人に認知されないその寂しさを、俺と二つに分け合おう。 寂しくならない方法は、束を作ることなんだけど。 俺には、誰も寄りつかない。 でも、寂しくなんてないんだよ。 人数は一人でも、幽霊と生き霊が、話しかけてくれるから。 『へー』 ね。 だから寂しくないんだよ。 「……」 アラームの音が、耳にキンと伝わる。 「……」 もぞもぞと隣で寝ていた美智留が身動ぐ。 俺は、そんな美智留に背を向けてるまま、細目でどことなく見つめている。 「……」 幽霊から返事をもらった気がする。 そんな気がするけど、あまり覚えていない。 何だっけ、って、気になって、俺は、上半身を起き上がらせた。 「……」 右方を見たら、美智留が、また眠りこけそうになっている。 仰向けになって、瞼を瞑り、口は半開き。 時間を見れば、七時半を回っている。 これは、起こさないとだな。 その骨ばった肩を数回、叩いた。 「、痛い…、痛い……、」 掠れた声でそんな事を吐き出した。 俺の口元は、つい、緩む。 首でも締め上げてやろうか。 やりすぎかな、怒られるよな。 そんな騒ついた胸の奥を隠すかのように、腹の底から発生した靄が心の周りに掛かり、苛立ちと言う塊になった途端、表情は、無になった。

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