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第17話
美智留は、教室に着くと、俺に手を振り、“いつメン”と言う同級生の元に行った。
俺は、意図的に疎外されているかのように、また、一人で、授業を嗜むだけ。
「……」
窓側って、何となく、気になる。
だからそちらに目を向ければ、一際目立つその水色の髪が視界に入る。
焦点がそこに集中して、結局、考えることと言えば、さっきまで一緒に居たその時に話した事。
「…」
俺達は、まだ幼くて、頼りどころも、よく分かっていない。
そこを突く連中が居て、脅しのように人身売買の話をしたりする。
もし海外に本当に売られてしまったとしたら、例え、国籍が、その国籍だとしても、その国にやられてしまった訳なのだから、売られた人間は、自分の国籍を恨んでしまうのだ、と。
「……ふぅ。」
他国の為に人を売り、その国は、衰退していく作りなら、本当に、真面目に生きることは、国の為にも、自分の為にも、メリットでしかないのだ。
俺も知らなかった。
そこまで考える話でもなかったのだ。
でも、ただ、俺に、いきなり、そんな話を美智留は、した。
何の話?
そう思ったのは、俺が、人身売買に携わっている人間ではなかったからだ。
しかし、携わってしまえば、もう俺は、その時点で、反社会人になってしまったと言うことで。
「…」
誰の味方をすれば良いの?って、迷い子のようにフラフラ、目的もなく、ただ、虫の居所の悪さを、何かにぶつけるだけの生活が、|過ぎる《よぎる》。
廃れてしまうのならば、取り戻すまでだと、その国の人は、元社会人に、何をしてくれるのだろう。
「おい。飯食いに行くぞ」
水色の髪、白い肌。
まるで、その心すらも澄んでいるかのような。
「…、……飯、」
なんだ。
“いつメン”なんて、そんなものなのか。
酷い奴だな。
「…」
しかし、俺の口から、否定、拒絶する言葉は、出てこない。
「うん」
スン、と席を立ち、俺よりか幾分か背丈の高い、美智留の隣に並んだ。
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