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第19話
地球は、オシャレをしている。
青々と、まるで、発光しているかのようだ。
しかし、そう見えるのは、太陽光のおかげで、多分、惑星の間にも、なんらかの協力関係が存在しているのだろう。
「放課後、どっかで遊ぶ?」
美智留は、俺より食べるのが遅い。
もぐもぐ、頬を膨らませている状態で、三白眼の黒目を横向きにして、俺を見る。
「放課後……」
俺は、もう食事は平らげていて、背もたれに凭れ掛かりながら、横目に、そんな美智留の様子を確かめた後、前を向いて息を吐く。
「何で俺ばっかり誘うの」
美智留には、普段、遊ぶ友達が居ないって事なのかな。
教室では、“いつメン”が存在すると言うのに。
「……」
「……悪かった?」
「え?。いや、全然」
俺の返答は、早い。
多分、寂しい感情に、美智留と言う人の存在を当てがい始めている。
だって、話しやすいし、仲直りもしやすいし、やることなす事、許されているような気もするし、そうでなくとも、愛されているような、感覚がするから。
「おめぇって、案外、卑屈なとこあんだ?」
つい、気になって表情を伺っても、その目は、程よく開かれていて、睨んでいない、嫌味も感じない、純粋に、俺の事を知って、少しの驚きを感じていると言いたげな、いわゆる、純粋な、綺麗な、澄んだ、瞳だなぁ、と。
「……、」
|擽《くすぐ》られる感じがする。
ガードが緩んで、絆されると言うか。
希望を見つけて、安堵を覚えて、微笑んでしまいそうな。
そんな感覚がする。
だから、言葉を話すより先に、美智留の目を見つけて、より、背もたれに凭れ掛かり、体から力が抜ける。
「こんなもんじゃないの?」
卑屈であろうが、離れないって事だよね。
それでも良いって、許してくれるって事だよね。
俺の事、大切にしてくれるんだよね。
だから、側に居てくれるんだよね。
そう、期待する事が、いつもより怖くない。
「まーな」
美智留は、微笑む。
食事を続ける。
それを待つ。
俺は、また、窓側に目を向けた。
「…、」
その付近の、席に着いて、
「……。」
俺の方を睨んでいた、口を一の字に閉ざして、そう、不機嫌そうに、悔しそうに、そうやって、俺を見ていたのは、
「、…。…」
今、視線が、かち合って、ふっ、と綺麗な笑みにすり替えた、俺の兄だった。
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