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アウレスはバスタブの縁に座ると、シャワーの蛇口をひねりゆるやかにお湯を流した。服の裾を咥えて、両足を広げる。ドアの前にはクロエが立っている。羞恥心のあまりアウレスは彼から目を逸らす。
シャワーから流れるお湯は、何も身につけていない下半身を濡らしていく。あっという間に浴室は湿気に包まれる。
すべてがクロエに見えるように左手の人差し指と中指で性器を広げ、慎重に右手の指を中に入れる。腹に溜まったものを掻き出すように指を動かす。
「んっ……」
半透明の液体がアウレスの指をすり抜けて外へ出る。お湯と一緒に足を伝っていき、排水溝へと流れていく。どれだけこの中に出されたのだろうかと、ぼんやりする頭で考える。
指を動かしながら目の前にいるクロエに視線をやると、とたんに中に入れている指が自分のものではなく、クロエのものであるかのような錯覚を覚える。少し骨張っていてすらりと長い指が、トントンと中を突く感覚は、まだアウレスの中に残っていた。
無意識のうちに自分の気持ちいいところを触ろうとして、何とか理性的になろうと下唇を噛み締める。
指を動かすたびにお湯と混ざり合ってクロエの精液が流れていく。自分の中が空になっていく感覚に、なぜか名残惜しいような気分になった。
それでも指を動かしていると、浴室のドアにもたれかかっていたクロエが、ゆっくりとアウレスに近づいた。
クロエは濡れることにも気にせずアウレスの右手を掴むと、そのまま少し上に動かした。自分の指がずっと避けていた部分に当たり、アウレスは体を震わせる。
「お前のいいところはここだ」
「……っ!」
一度刺激されてしまえば欲は止まらなかった。クロエはもう手を離しているのに、アウレスは自分で自分の気持ちいい部分に触れ、快感に背中をのけぞらせる。
「あっ……んぁっ……」
クロエはシャワーを止めた。毛先や顎から水が滴り落ち、服は濡れて肌にピッタリとくっつき筋肉のラインが浮き上がって見える。アウレスはそんな彼の姿に興奮していた。いつの間にか精液はなくなり、代わりにアウレスの愛液が指を伝って溢れていく。
「ずいぶんと物欲しそうだな」
「誰、のせいで……っ! あっ……んぁっ」
顎を指で軽く持ち上げると、クロエは再びアウレスに激しいキスをする。アウレスはそれに応えるように自分の舌を絡める。
夢中になって指を動かしていると、次第に欲を吐き出したい衝動が湧き上がってくる。
「ん゛っ、あっ……イクっ……」
クロエはわざと音をたててアウレスの舌を吸いあげた。その瞬間アウレスは絶頂に達した。足が少し痙攣していて、体全体にひどい倦怠感があった。
「はぁっ……はぁっ……」
脱力して、倒れ込むようにクロエの胸元に寄りかかり呼吸を整える。クロエはアウレスの背中に手を回し、彼の頭を優しく撫でた。
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