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いつもと違うから

 髪を乾かし終えた真翔は、寝間着を着て優吾の待っているリビングへと向かった。真翔のことをソファで待っていた優吾は、その姿に気づくなり左腕を上げておいでと招く。  鼓動が少し速くなったのを感じつつ、真翔の足はすぐに優吾の方へ近づいていく。 「ただいま」  抱きしめてもらう形で座った真翔は、優吾の肩に頭を擦り寄せる。優吾はいつも、風呂上がりの真翔の結んでない髪を指で梳いてくる。真翔も真翔で、優吾の感触が心地よくてされるがままになっている。  優吾は昔から真翔の髪をいじるのが好きだったが、最近はやけにべったりしているような気がする。それでも、真翔としては優吾と触れ合えるので嬉しさが勝っていた。 「だいぶ髪伸びたね」 「あー……そろそろ切る頃だなー」 「俺はこの長さも好きだよ」 「長すぎると髪乾かすのが面倒だ。短く結べるくらいがちょうどいい」  真翔は手で髪を束ねてみる。太めの束は肩より下くらいまで伸びる。  すると、優吾の手が真翔の首に触れてきた。 「仕事の本気モードのときも思うんだけど、ひとつに結んでる真翔っていいなって思うんだ」 「どうして?」 「普段見えないうなじが見えるから」  するりとすべった手は首の後ろ側へ進んでいき、うなじをそっとなぞる。言われてみれば、ハーフアップだと完全に隠れているので見えない。  真翔は優吾の顔を見ながら、ふぅ、と息を吐いた。 「いっつも見てたら飽きるんじゃね?」 「そうかな……? 俺としては真翔のどこ見てても飽きないけど」 「シノが俺のこと大好きだからだろ」  ニヤリと笑うと、優吾は唇に軽くキスを落としてきた。 「それはそうだよ。仕事中だって、真翔のこと触りたくてしょうがないもん」 「俺だって。まあ、職場ではやめた方がいいけど」 「うん……分かってる」  恐らく同じ人物のことを思い浮かべているだろう。真翔と初対面のときからぐっと質問してきた二人だ、見られてしまったら目を輝かせるだろうことは容易に想像できる。  優吾と顔がぶつかったかと思えば、真翔は額にキスを落とされた。それは何度も繰り返されつつ、徐々に下へと移動していく。 「ふはっ、くすぐったい……」 「今なら二人きりだから、いくらでも触っていいでしょ?」 「まあな。……なあ、シノ」 「ん、なあに?」 「今シノが考えてること当ててやろうか?」  真翔は優吾の唇にキスを落としてから、再びニヤリと笑った。えっ、と、優吾は小さく声を漏らした。 「もっと触りたい。服の下も、もっと奥も」 「……それは、真翔もでしょ?」 「当然だ」  真翔は優吾の首に腕を回し、身体を寄せながら唇を重ねた。

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