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第14話 嫉妬 2

「見せろ!!」 侯爵が唸るように言う。 あの宴の後だった。 宮中から侯爵邸への、狭い馬車の中で、侯爵は自分の愛玩宦官の着崩れた服を乱暴に剥いだ。 愛玩宦官の白い肌の上には、侯爵がその前夜につけた痕を嘲笑うように、真新しい吸い痕と、生々しい歯型がおびただしく残されていた。 乳首の周りは何度も何度も噛んだとわかる痕が残り、乳首は執拗に弄られ吸われて紅く腫れていた。 下衣も剥ぐ。 下履きは着てなかった。 ドロドロに精液で汚れた脚の間。 後ろの穴から零れるのが止まらないのだ。 どれだけそこに注ぎこまれたのか。 そこも確認せずにはいられなかった。 股間のそこ。 いやらしいあの瘢痕。 まだ帝との行為の余韻にその切断面は穴から雫をしたたらせていた。 乱れた髪は頭を掴まれ喉を犯されたことを示していて。 上気した頬と腫れた目と、掠れた声は、泣き狂ったことが分かってしまう。 淡い唇の周りが汚れていた。 帝の精液だ。 まだ小さく喘ぐ声が掠れてる。 身体の中にまだ熱があるかのように。 目は開いてるが愛玩宦官はまだ正気ではなかった、朦朧と喘ぐ。 帝自らが機嫌良く、この状態の愛玩宦官を抱いて宴の席に戻ってきたのだ。 その長い時間を侯爵は発狂寸前で耐えていた。 それを嘲笑うかのように帝は上機嫌だった。 そして抱いていた愛玩宦官を侯爵に手渡した。 「朕は大いに楽しんだ。侯爵の心遣い大儀である。褒めて遣わす」 帝は笑いさえした。 血の色の無い侯爵の顔を見ないことにしてくれるほどに帝は機嫌が良かった。 帝への愛玩宦官の貸し出しを渋るなど、あってはならないことだから、咎めようと思えばいくらでも咎めれたのだ。 侯爵に約束通り、領地を与える宣旨もその場で与えた。 そして侯爵は何故そこまで帝の機嫌が良かった理由を今、目の当たりにしたのだった。 機嫌がいいわけだ。 侯爵の愛玩宦官でこれほどまで楽しんだのだから。 零れる後ろの穴の精液。 腫れ上がった乳首。 全身につけられた吸い痕や歯型。 楽しんだのだ。 後ろを突き上げ、喉を犯し、乳首を齧り舐めたのだ。 裸にして、その肌に肌を合わせ、舐めて味わったのだ。 私のモノで!! 侯爵の腹の奥でどす黒いものが蠢く。 侯爵のモノであるこの身体の中まで入り込み、愛玩宦官がこんなになるまで、感じさせ、その穴が達して締まるのを楽しんだのだ。 何度も何度もそこで放ち、その精液を奥まで塗りこめ、溢れさせたのだ。 あのイカれた帝は!! 侯爵のまなじりが釣り上がる。 「あの狂人め!!殺してやる!!」 決して聞かれてはならない言葉が噛み締めた歯の奥から出てきてしまう。 妻や妾を召し上げられた男達もコレを味わったのだろう。 帝は他人のものが好きだから。 「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」 それはでも低い唸り声で馬車の外には出さない。 出してはいけない。 危険な狂人だから。 あの帝は。 でも、怒りが全身を焼くのは止められない。 父親とあの女が番うのを見た時以来の、昏く、でも、ドロドロと我が身を溶かすような熱が腹の奥から湧き上がる。 父親があの女を屋敷の中で抱いていた。 連れて来た時は、ただただ美しい女だと思ってた。 こっそり盗み見ていた。 でも、狂い始めた父親が、どこででもその女を犯し始めた。 それを何度も見ることになった。 あの時に侯爵の身体の奥に生まれたソレ。 あのイカれた男め。 殺す。 殺す。 あの男が父親なのか帝のことなのか、侯爵にも分からない。 あの女。 女。 女。 父親に犯され、淫らに鳴いていたあの卑しい女。 帝のモノをそこで受けた、自分の愛玩宦官、二人が重なる 腕の中にいる愛玩宦官はあの女でもある。 そして、あの子供、少年。 あの女の子共。 あの女と同じ顔の。 この自分のモノとなるはずだった。 その子供の顔が愛玩宦官と重なる。 愛玩宦官はあの子供でもある。 あの幼い身体を組み敷いて貫き、あの母親の代わりに犯すはずだった。 弟でもあった子供。 女の顔をあの子供に見た時、女にしたことをこの子供でもする、そう決めていた。 まだ幼かったが構わなかった。 ゆっくり教えこみ慣らせばいいと思った。 さすがに弟でもあるから、そうするには【用意】が必要で。 死んだことにしてからそうしようと、身代わり死体等を手配している間に、侯爵の母親が邪魔をした。 母であり長老でもある夫人が、侯爵が【そう】する前に子供をさっさと売り払ってしまっていた。 あの女を奴婢とする契約書を用意し、だから、子供も奴婢であり侯爵家の息子ではないと。 家を立て直すため奴婢を売るという名分まできちんと積み上げられていた。 侯爵家の子供なら売り払われるのは問題だが、奴婢の子供ならそれはモノ扱いだ。 しかも母親が契約上の所有者だった。 母親はきちんと全ての契約書を示して、侯爵に文句を言わせなくした。 侯爵は奪われた怒りよりも先に取り戻そうと、その契約書の売り渡し先を辿ったが、性奴として売られてしまうと、そこから先のことは決して教えて貰えないということを知っただけだった。 今だに見つからない。 取り戻そうと、これほどまでに探しているのに。 探す途中で、似た面影の少年を見つけて、愛玩宦官にした。 愛玩宦官ならば犯しても誰も咎めないからだ。 父親の愛妾を犯せば咎められ、弟を犯すことは許され無かった。 でも、妾にも似た、弟にも似た、この愛玩宦官を犯すのは、殺しさえしなければ構わなかった。 殺せるわけが無い。 これ以上の存在はないからだ。 女の名前を呼び犯し、首を締め、殴っても良い。 弟の名前を呼び、中を突き上げ、縛ってもいい。 二人にしたかったことを存分にした。 穢れた女を憎んで、でも、離れられないほどその肉に執着した。 それはそのまま愛玩宦官に向かった。 弟はまだ穢れてなかった。 あの女とは違って自分だけを初めて受け入れる身体にのるはずだった。 愛してやるつもりだった。 あんな穢い女とは違う、でも同じ肌と顔を、甘やかしてでも中を何度も自分のモノで捏ねて突き上げ何もかもを教えてやるつもりだった。 恋をしていた。 幼く清らかだったからこそ。 愛玩宦官にもその狂気の恋心を向けた。 弟の代わりに。 愛玩宦官は調教済の身体なのが、気に入りながらも気に入らなかった。 あの女の淫らさを思い出させると。 殴る 殴りながら、首を締め、女にしたみたいに何度も犯した。 あの女は気持ち良くて憎くて、離れられなくて、憎んでた。 同時に、愛玩宦官の女と違う身体、後ろや、自分の為に切り落とされたソコは愛しくてたまらなかった。 弟の死を偽装したら、弟を愛玩宦官にしようと企んでいたからこそ。 弟にしようと思っていたように、優しくして、甘やかし、逃がさぬよう縛って、優しく延々とその後ろの穴の中を貫き捏ねあげ、鳴かせ続けた。 愛してるとささやきながら。 弟の名前を呼ぶのだ。 愛してやりたかったのだ。 弟を。 自分だけを見させたかった。 その代わりに愛玩宦官を使った。 そして今。 狂った帝に犯された身体に。 女の顔。 弟の妄想した肢体。 侯爵の全ての狂気が重なっていく。 まだ快楽の余韻に吐息をこぼす、自分だけのモノであるはずの愛玩宦官。 だが抱いたのは自分ではなかった。 その汚され切った身体に様々な映像が重なった。 狂った父親が女を犯す姿。 父親の死体に剣を刺し、あの女を存分に犯す侯爵。 あの狂った、そして忘がたい快楽と狂気の時間。 女が死んだと知るまでの。 今まで気にも止めてなかった、弟の存在に気付き、駆け寄りその顔を覗き込んだ時の衝撃。 必死でその場で犯すのを耐えた、僅かな正気。 その日からの妄執に似た弟への願望。 そして帝と交わる、自分の愛玩宦官。 見てはいなくても、どうされたのかが良くわかる。 愛玩宦官のこの姿が教えてくれる。 分かってた。 帝には逆らえない。 帝は狂ってはいるが、計算もしてる。 これは罠でもある。 帝はあの内乱の時に自分に逆らいはしなくても手を貸さなかった貴族の粛清するチャンスを探してもいる。 妻や妾を奪われた貴族は全員そうだ。 あの内乱をまるで無かったかのようにしていた貴族達だけがそうされてる。 これは帝が一族郎党皆殺しにする機会でもあり、忠誠を試すテストでもある。 耐えなければならない。 でも。 でも。 愛玩宦官は汚されていた。 奥の奥まで使われていた。 侯爵は叫び声を上げた。 狭い馬車の中で、強引に脚をかつぎあげ、精液がたっぷり残ったそこを貫いた。 「穢い!!穢い!!!」 叫び、帝の精液の感触を嫌悪し、でもそれを掻き出さずにはいられなかった。 ひいっっ あひいっ 朦朧とした愛玩宦官が目を見開き、衝撃に叫ぶ。 陛下 陛下 もうおゆるしください 帝だと思って口走ったのが、侯爵の狂気に火をつけた。 殴った。 殴りながら、中を抉った。 そこの感触を嫌悪しながら、そこでの快感はだからこそ脳を焼いた。 首を締めた。 そうすれば中は欲しがるように締まる。 息が止まる前には緩めて、また中を突き上げる。 帝のものを全て掻き出し、自分のモノで満たす以外、できることが無かった。 「どうされた、言え!!」 殴りながら、血が出るまで乳首を噛んだ。 苦痛でも達することができる愛玩宦官は帝のモノで濡れた中で、侯爵のモノを何度も締め上げて、また達した。 痛みと恐怖に耐えるために、そうなったのだと、侯爵も理解していた。 この愛玩宦官は侯爵の全てを受け入れなければならない。 それ以外の道が無い。 だから殴られ締められ、イキ狂い。 噛まれても中から痙攣する。 だからこそ手放すつもりは無かった。 これはこれでそれでも愛しく思っていた。 弟を取り戻しても、傍に置くつもりだった。 弟と弟に似た愛玩宦官。 どちらも傍におく。 弟も愛玩宦官にする。 もう身分は奪われたのだから偽装は必要ない。 堂々と傍におく。 弟の代わりを務めた愛玩宦官も当然そのまま置くに決まっている。 清らかな弟に出来ないことをしてもらわないといけないのだし。 侯爵は帝を狂人だと思っているが、自身の狂気には無自覚だ。 「ここで何回イかされた?」 侯爵は激しく突き上げながら言う。 掻き出すようにうごく。 ゴリゴリと穴からペニスを引き出し、穴から精液を零させ、また貫き奥から掻き出していく。 コポコポと精液が穴から垂れるのを、「掃除」てとして行っていた。 深く貫かれ愛玩宦官は泣き喚き。 強く引き抜かれ痙攣した。 わかり・・ません わかりません 何度も何度も何度も・・ イった・・・ あっ ゆるし、ゆるしてぇ!! ゴリゴリしないでぇええ 嘘を言う方が危険だと理解している愛玩宦官が泣き叫ぶ その声の掠れが 帝にも叫ぶまでそうされたのだと理解させ、 侯爵はまた殴った 平手打ちではある。 殺してはいけない いけないのだから。 平手で頬を殴り、唇から血を出す愛玩宦官の血ごと、その口内を舌で犯した。 ここも帝の唾液と精液に汚されているのは分かっていて。 血の味がそれを消すのが少し気分をマシにした。 また殴った。 哀れな愛玩宦官がその打たれる衝撃でまたイった。 生きるための反応だった。 また打った。 痙攣するまで突き上げ、そして中に出す。 狭い馬車の中から、殴る音も、突き上げる音も、悲鳴も、達する声も外に響く。 隠し切れるものではないと分かっていたが、侯爵は我慢などもう出来なかったのだ。 都で噂になることは分かっていた。 帝にお気に入りの愛玩宦官を犯され、侯爵は帰り道に汚された愛玩宦官を馬車の中で殴って犯していたのだと。 おゆるしください・・ おゆるし その声が止まったのは、首を締めながらまた奥を貫かれたからだ。 苦しさからの穴の痙攣を楽しみ、帝にも抜かれただろうその奥も侯爵は自身のペニスで掻き出すしかない。 愛玩宦官の息が止まる寸前で呼吸をもどし、全身が生きるために痙攣するのを楽しんだ。 弟の名前を呼んだ。 今度は優しく腰を使った。 惨さなどない甘い動きで。 その落差に愛玩宦官がまた痙攣する。 殺されかけ、甘やかされ、身体も、心ぐちゃぐちゃにされるのだ。 打たれて鼻血で汚れた顔に優しくキスさえした。 弟の名前を呼び囁く 「お前を取り戻したら、お前には全部私が教えてやる。お前だけは私だけのモノだ。誰にも汚させない」 侯爵は狂っている。 それを確信しているのは愛玩宦官だ。 侯爵は性奴として売られた弟が、まだ清らかな身体で自分を待っていると思っているのだ。 また殴られた。 今度は女の名前で呼ばれ、他の男の精液で感じていることを詰られた。 「他の男のモノでここで感じたか!!」 侯爵は自分が差し出したことを無視して、愛玩宦官を責め、首を締めながらまた腰を使う。 ひぐっ ひぐっ 締められ苦しのに、突き上げられて息を漏らしてしまう。 侯爵が手加減が出来なくなってるのを感じながら、また愛玩宦官はイキ狂う。 愛玩宦官だけは知ってる。 父親の妾に恋をして、だからこそ許せなくて、独り占めしたくて、この男はこうなった。 綺麗ななにも知らない初恋を手に入れたいだけなのだ。 それはもう不可能なのに。 弟だって俺のように愛玩宦官にされてるかもしれない そう愛玩宦官は思ってる。 良家の血を引く要らない子供の行く着く先などそこでしかない。 でなければ男娼か。 にして、は。 行き先が侯爵の権力をもってしても見つからないのは奇妙だとも思っていたが。 どこかで誰かが ひっそりと隠して飼っているのでは そう愛玩宦官は思ってた。 それは案外当たっていたのを愛玩宦官は知らない。 また殴られながら中に出された。 愛玩宦官は精液も暴力も快楽にかえて、生き残ることととしてそれに耐えた。 侯爵邸に着く時には、連絡を受けた侯爵の母親が手配した医師が門で待機していて、今回も侯爵はギリギリのところで何とか、殺すことからは免れたのだった。

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