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市川先生×夏樹(第11話*)

「じゃ、このままじっとしててくれな」  そう言って市川は、例の道具箱から電動カミソリを取り出した。主に女性が顔をケアする時に使うもので、眉毛など細かいところを整えるのに向いている道具である。  そんなもの一体どうするんだろう……と怪訝に思っていたら、市川はカミソリのスイッチを入れ、刃を股間に当てて来た。 「っ!?」  思わずビクッと身体が跳ねる。機械的な振動が敏感な部分に当たり、無意識に腰が逃げを打った。 「あ、だめ……っ、先生待って、それはだめ……っ!」 「おいおい、あまり暴れるなよ。綺麗な肌に傷がついちゃうぞ?」 「でもこんなことするなんて聞いてない!」 「そりゃあ、今突然思いついたんだもん。前もって言えるわけないだろ」  何を開き直っているのか、この変態教師は! 「あ……うわっ!」  暴れる足首を掴まれ、左右に大きく開脚させられてしまう。細い足首に赤い紐を巻きつけられ、ソファーにぐるりと固定された。  脚を閉じられない格好で拘束されてしまい、夏樹は本気で動揺した。股間から生クリームの甘い香りが立ち上ってくる。 「う、嘘でしょ……!? なんでここまで!?」 「しょうがないだろ? お前がおとなしくしてくれないから」 「で、でも俺、こんな風に縛られるのは嫌です!」 「大丈夫だって。全部剃り終わったら外してやるから。それまで我慢してくれ。な?」 「そんな……! ひぃ……ッ!」  再び股間に電動カミソリが当てられる。  夏樹はギュッと目を閉じ、顔を背けて唇を噛んだ。  カミソリが大事なところを撫でていく。薄い茂みが刈り取られていく音がする。 (この変態教師……っ!)  まさか下の毛を剃られる日が来るなんて。しかもシェービングクリーム代わりに誕生日ケーキの生クリームを使われるなんて!  そんな羞恥プレイはさすがに初めてだった。

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