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第6話

「あ、あの···、そろそろ解散、しますか···」 温くなったアイスティーを飲み干し、意を決して口にすると「え···」と、小さな声が返ってきた。 どういう意味の「え···」なんだろう。 なんとも表現し難い表情。 解放されたと安心したのか。 自分から言いたくても言い出しづらかったのかな。 「今日は、ありがとうございました。貴重なお時間使わせてしまってすみません。ここは俺が払いますので、他に何か頼みたいのあったらそれも払っておくので···」 料金だけ払ってさっさと帰ろう。 もうこの気まずい空気に耐えられない。 年上ということと罪悪感から当たり前に財布役に徹する。 メニュー表を泉さんに差し出すが、彼は見向きもせず俺を見据えてくる。 そして、静かに言った。 「お代は俺が出します」 「え、いや、でも···、ここは俺が···。年上だし、これくらいで奢るなんて烏滸がましいですけど」 なんと言えば伝わるかわからないが、もう会うこともないだろう相手だから、俺が出した方がいいという気もしている。

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