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筆箱

学食から戻り次の授業の準備をしようと机の中に手を入れて教科書とノートを取り出し筆箱を開けると中身が全て失くなっていた。 どっかに落としたのかな? 鞄の中に入れたかな? 僕がゴソゴソと鞄の中を見て探しているとクスクスと笑い声が横から聞こえて来た。 僕が笑い声が聞こえる方を見ると隣の席の男子生徒とその前に座る男子生徒が僕を見て睨んだ。 楽しくお話をしてたのを僕が見たから僕が邪魔したと思っちゃったかな? イケない! 筆箱の中身を探さなきゃ! 「雅?どうかしたの?」 「えっとね。筆箱の中身を全部落としちゃったみたいで失くなったんだ。」 「えっ?だって、授業が終わったら机の中に入れてたのに?」 「うん。」 そう言って凛君に筆箱の中を見せると隣にいた男子生徒達が大きな声で笑い始めた。

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