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痛すぎだろ!

ゆっくりと意識がハッキリ! イヤイヤ、待てよ。 雅、何があったとか言わなくても分かるんだけどさっ!! 「こりゃ、ひでぇ〜。」 流石の俺でもこの状態は久しぶりで痛いんだけど雅! 床にうつ伏せに倒れていて手の指は絨毯を掻いて逃げうとしたんだけれど力加減が出来ていなくて両手の人差し指と中指の爪が剥がれかけて手は血塗れだった。 足は椅子に挟まりはしていたが折れては無いかな? 動く方の足で椅子を蹴り飛ばして退かせると身体を起こし座り込んだ。 「痛すぎだろ!みやびぃ〜!!」 どうすっかなぁ〜。 暫く血塗れの手を眺めて椅子に挟まっていた右足を動かそうとしたら痛みが走る。 これで痛いならかなり状態が悪い。 手も熱を持つ様にジンジンと痛みを感じていた。 血は止まってるから手当てしないと思うんだけれどこの部屋には道具や薬品類は無い。 颯斗にどうにかしてもらうしかない。 俺は少しだけ痛みを我慢して立ち上がると右足を引きずりながら颯斗の部屋へと向かって歩いた。

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