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真っ赤

「あまり見るなよ。」 「えっと・・・ごめん。」 俺は慌てて颯斗の肩に額をつけた。 本当にヤバイ! 顔が熱くてコレじゃあまるで俺は雅みたいじゃないかよ。 「今日はやけに素直だな烈。」 「見るなというから見ない様にしただけだ。」 「そうなのか?お前、耳が真っ赤だけど?」 「うっ、うるさいよ!」 思いっきり顔を上げると颯斗の顔が近くにあり俺は驚きで言葉を失い石の様に固まってしまった。 「暴れるな烈。落としても良いなら暴れてくれて構わない。」 「ごめん。」 颯斗の息が俺の顔にかかり前髪を揺らしている。 ドキドキが止まらなくて俺はまた颯斗の肩に額を付けるとギュッと目を閉じた。 お願いだからこのドキドキを止めてくれ! けれど颯斗から微かに良い匂いがして俺の身体は熱く火照り始めている。 こんなの知らない! 零じゃないのに俺、身体がムズムズとして来る。

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