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俺も

「烈?」 「雅じゃなくて俺を好きなの?」 颯斗は俺の頬に触れると優しく笑いかけてくれて頷いた。 こんな颯斗の顔は初めて見る。 雅の時にだって見せた事の無い顔をして俺を見ている。 「颯斗・・・俺も好き。」 「烈、本当か?」 「うん。颯斗に触られたりしたらドキドキが止まらなくて顔が熱くなったり俺の知らない感情が湧き上がってくるんだ。こんなの俺には関係無いと思ってた。雅にも取られたく無いとか渡したく無いとか思った。」 俺が話し終わって颯斗を見ると颯斗は優しく抱きしめて頭を撫でてくれた。 颯斗に抱きしめられると落ち着いて安心する。 俺は雅を守る為にいるけれど俺も人を好きになっても良いかな? もう好きになってるけれどダメかな? 雅と一つになったら俺はどうなるんだろう? 消えちゃうなら颯斗は悲しむかな? 好きって言わなきゃよかったかな? 俺ってこんなにも弱かったんだろうか? 人を好きになる感情が芽生えちゃったからこんなにも脆くて弱い俺になったのかな?

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