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初めての感覚
俺自身の先からポタポタと透明な液体が大量に出てきているのが分かる。
お腹の上に滴り落ちて溜まり颯斗が動くたびにそれが横腹から下へと流れてきっとシーツを汚しているんだ。
「烈、イッていいか?」
「ううっ・・ン。俺も・・・。」
颯斗が奥深くを抉る様に突く度に気を抜いたら俺自身から何かが飛び出しそうになっていたのだ。
きっとこれがイクって言う感じなんだろうけど俺には刺激が強過ぎて意識が朦朧としてくる。
痛みには強いのに快楽には慣れていない。
「うあぁぁぁ!」
余計な事を考えて気を抜いた瞬間にその波が襲いかかって来たのだ。
何これ?
こんなの知らないよ。
身体がガクガクと震えて力を入れたいけれど思う様に力が入らない。
意識もハッキリしない。
薄れて行く意識。
覚えているのは俺の中に暖かくて心地いいものが流れ込んで来た事。
その後はフワフワとして遠くで颯斗の声が微かに聞こえていた気がする。
凄く幸せな気分だよ颯斗。
俺、本当に颯斗に出会えて良かったよ。
大好きだ颯斗。
だからずっと側にいたいよ。
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