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怒らせた?

暫く颯斗に抱き締められていたが歩いている生徒達が見えて来たので俺は颯斗から離れようとするがガッチリと抱き締められていて離れる事が出来ない。 「颯斗、学校に着くよ。みんなに見られるから離れろよ。」 「見られてもいい。」 「でも・・・颯斗が何か言われないか心配なんだよ。男同士で抱き合うとか世間からは普通じゃ無いだろ?」 「普通じゃ無いが俺は烈となら何を言われても平気だ。近々兄貴にも話すつもりだ。」 「えっ?」 あの人に話すの? 女の子と付き合うとかでも家柄とか凄く気にしそうな感じだったから絶対に反対されるに決まってる。 男同士なんて絶対に認めてもらえないよ。 颯斗の自信はどこからくるの? 「烈が気にするから離れるけど家に帰ってからは覚悟しとけよ。」 「あっ、うん。それと颯斗の兄貴に話すのは少しだけ待って欲しい。」 「分かった。」 颯斗は俺から離れると窓の外を眺めていた。 何か気分を害してしまったのかな? 俺が色々言ったから颯斗は怒ってしまったのかな? 車は校門の前に止まると運転手がドアを開けてくれて俺と颯斗は車から降りた。 車から降りると颯斗はみんなの視線を浴びている。 俺には冷たい視線とそれから睨まれた。 雅なら気にするんだろうが俺は雅じゃ無いからいつもの様に睨み返してしまった。 そしたら睨んでいた奴らは俺から目を逸らし足早にその場から去って行った。

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