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眠って
暫くウトウトと仕掛けているとカーテンが開く気配がして目を開けると保健室の先生が立っていた。
「起こしちゃったかすまない。先生、用事で職員室に行かないと駄目なんだ。多分誰も来ないと思うけど何か聞かれたらそう言ってくれるかな?隣の子は眠ってて起きないと思うから頼めるかい?」
「あっ、気が付いたらで良いですか?」
「うん。それでいい。頼むね。」
「はい。」
先生はニッコリと笑いカーテンを閉めると保健室を出て行った。
隣が寝てるなら音を立てないようにしないといけない。
俺は具合が悪くて保健室のベッドを占領しているわけじゃないし本当に具合が悪くて保健室に来たやつにベッドは譲らないとダメだ。
けれど凄く眠たくて眠たくてどうしたのかな?
意識が遠くなってしまう。
雅と入れ替わる時みたいな感じではないからタダの眠気なんだと思う。
薄れて行く意識の中でカーテンが開き誰かがベッドの横に立っている気配がした。
けれど目が開けれなくなって俺はそのまま眠ってしまったのだ。
どうしてあんなに眠くなったのか分からないがあの時に寝なかったら良かったと後悔をした。
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